インフルエンザ予防接種受ける?受診率が低い高齢者は合併症リスクも
いよいよ今年も2ヶ月を切り、世の中は一気に年末モードへ突入した。
同時に空気の乾燥や朝晩の寒さを感じるようになり、本格的な風邪のシーズンも目前に迫っている。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代男女1,387名を対象に、忙しい年末を乗り切るための「インフルエンザ対策」について調査を実施した。
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■インフルエンザの予防接種を受ける?受けない?
「今冬のために、インフルエンザの予防接種を受けるつもりだ」と回答したのは、全体の24%。およそ4人に1人と判明した。
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■合併症のリスク まだ高齢者に充分告知できていない?
性別・年代別で集計すると、年齢が高くなるにつれて、おおむね予防接種受診率も高くなっている。しかし、最大差は10ポイントほどで大きくない。
厚生労働省のサイトによると、高齢ほど、インフルエンザを発症したときに肺炎や脳症等などの重い合併症を併発する可能性が高いと考えられており、ワクチンの接種は併発予防にもっとも大きな効果があるとしている。
調査データからは、合併症のリスクが高齢者に充分告知できていないようだ。
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■厚生労働省が啓発する「咳エチケット」
厚生労働省は、インフルエンザを予防する有効な方法として、「咳エチケット」をキーワードとした普及啓発活動を実施している。
・咳・くしゃみが出るときは、ほかの人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
・鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
・咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
また、外出後の手洗いや、適度な湿度の保持、人混みや繁華街への外出時にマスクの着用、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取なども合わせて推進している。
もちろん、接種の有無にかかわらず具合が悪いと思ったら、早めに医療機関を受診しておきたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1387名(有効回答数)