発泡スチロール芸人「ハッポゥくん」の作品が凄すぎて引くレベル
双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
さまざまなタレントが「一芸」を持つ時代。そんな中、突出した凄ワザで勝負をしている芸人さんがいます。その名は「ハッポゥくん」です。
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■道具はふたつだけ
左手に発泡スチロール、右手に自作の発砲スチロールカッターを持ち軽快なトーク。ほんの数分間でどんなものでも作ってしまう芸風が特徴。
人気番組『爆笑レッドカーペット』などに出演する一方、発泡スチロール協会の親善大使や『こどもチャレンジ』で工作のお兄さんを務めています。さっそくネタを披露してもらいました。
こちらは国民的スターのタモリさん。今にも声が聴こえてきそうです…。作成時間は約1分30秒。本当にあっという間…。
続いて子供が喜びそうなコチラ。
一見するとクジラなのですが、もう1枚をめくると、なんと別の生き物に。そう、可愛らしいカニ!
最後に、妹の亜希子の顔を作ってほしいとムチャぶりさせていただいたところ、ご覧のとおり。
即席でこのクオリティは凄すぎる…。
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■発泡スチロールとの出会い
国立大学の美術専攻だったハッポゥくん。卒業後「Aランチ」というコンビを組み、スタンダードな漫才で勝負していたといいます。
そんな時、ライブでは本格的な小道具を使うことで有名なバナナマンさんが「手先が器用な若手芸人」の助っ人を探しており、白羽の矢が立ち小道具を作るようになったそう。
古坂大魔王さん、スピードワゴンさんといった芸人さんのライブ小道具を担当することに。コンビ解散後は「高橋工房」という芸名でピン芸人に転身。
このときのコンセプトは「発明家芸人」で、粘土や電気を用いて発明品をつくりネタを披露していたそう。オーディションでウケがいちばん良かったのが発泡スチロールを使用したネタだったといいます。
そして今から5年前、東日本大震災で深刻な電池不足が発生。
発明品のネタは大量の電池を使用してしまうことから「自分勝手なことをしていて良いのか…」と悩み、電池をあまり使用しない発泡スチロールのネタで勝負してみようと一念発起。
「ハッポゥくん」という芸名に改名することに。
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■ 意外な魅力とは?
発泡スチロールは「軽い・加工しやすい・磨くと表面が光る・塗装するとなんにでも変身」という魅力があるといいます。
熱処理の際に有害な物質がでるイメージがありますが、じつは水と微量な二酸化炭素しか出ず90%もの割合でリサイクルできるためエコな素材なんだとか。
今後は「モノを作る芸人といえばハッポゥくん」というイメージを定着させ、モノづくりの現場(工場や制作現場)に取材する仕事にチャレンジしてみたいといいます。
無限の可能性を生み出すその才能から、目が離せません!
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(取材・文/奈津子・亜希子)