理由は低収入？ 車の免許は一生取らないと考えている人たち
今後、自動車は人とどのような関わりと持つようになるのか？
若者の車離れと言われているが、自動車免許さえ取得をしない人も増えている。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の自動車免許を持っていない男女398名を対象に調査をおこなった。結果は全体で41.5%が、「免許は一生取る気がない」と回答。自動車離れをしている人が、これから興味を持つ可能性も低そうだ。
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■若者だけでない車離れ
年代別で見ると、次のような傾向が。
40代で再度「免許を取ってみようかな」と思うのか、3割に減少している。しかし他の年代はすべて4割を超え、車離れはもはや若者だけの問題ではないことがわかる。
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■お金がないから車を持たない
年収別では、社会が抱える問題が背景に見える。
年収300万円未満では、半数が今後も免許を取らないと回答。それ以上の収入の人たちと比べても、明らかに多い割合である。車に興味が持てないのは、購入費や維持費が捻出できない部分が大きいようだ。
「日々の生活でも大変なのに、そこに車のローンや駐車場代などを払えるわけがない。都会なら、電車でどこでも行けるし」（男性30代）
お金がないのに加えて、都心部では交通網の発達が著しい。わざわざ車を使わなくても、移動に困ることがないのも車離れの一因だ。
「免許を取るのでさえ、お金がかかりますからね。身分証明書としては便利だとは思うけど、それだけのために教習所に行こうとは思わないし」（20代女性）
収入が少ない中で、なくても困らないものに興味が湧かないのは当然だろう。
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■車で異性を引く考えは過去のもの
結婚をしていれば、子供できたときなどに車があれば移動に便利だと考える人も多いようだ。
一方で結婚していない人は、半数以上が一生免許を取らないという。車で異性の気を引く発想はバブルと一緒にはじけ飛んだらしい。恋愛に重きを置く人も少なくなったのだから、無理もない。
自動運転の開発が進む中、今後、自動車は人とどのような関わりと持つようになるのか？ 気になるところである。
（取材・文／しらべぇ編集部・ニャック）
対象：全国20代～60代の自動車免許を持っていない男女398名 （有効回答数）
