熊本地震7カ月「復興の呼び水に」 サンタコスプレで天草エア、運賃を割り引き

2016/11/08 11:00


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(画像出典:Wikipedia

熊本県・天草空港(天草市)を拠点に航空便を展開する「天草エアライン」が11月25日から、サンタクロースのコスチュームを着用してチェックイン・搭乗することで片道運賃を3,000円に割り引く「さんたコス割」を実施する。同社が運航する全路線・全便が対象。1日から予約を受け付けている。


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■「さんたコス割」とは?

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©ぱくたそ

割引の条件は、搭乗当日の搭乗手続から到着まで間、サンタスーツの上下かワンピースおよびサンタ帽を着用すること。衣装のレンタルなどはなく、利用者が自前で準備することになる。

運賃は、大人=片道3,000円。3,000円になるのは同社が運航する天草〜熊本・福岡・大阪(伊丹)線の全便で、小児運賃の設定はなく大人と同額だ。


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■なぜ天草でサンタクロース?

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(画像はあまくさン・サンタクロースフェスティバル公式WEBサイトのスクリーンショット)

天草はもともと、明治まで続いた禁教時代から多数の人がキリスト教を信仰してきた歴史がある。2013年からは毎年、世界各国の公認サンタクロースを呼び寄せることで「世界サンタクロース会議 in 天草」も開いてきた。今年からは「日本一クリスマスが楽しめる場所」を目指し、「サンタクロースの聖地・天草」をよりアピールしていくという。


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■地震から7カ月、復興の呼び水にも

熊本城7

また熊本県は4月、最大震度7を記録した「熊本地震」に見舞われたばかり。地震の発生から7カ月が経過しても被災した人全てが「元通りの暮らし」を取り戻せているわけではない。一方で、国内外の関心は次第に薄れつつあるのが現状だ。

そんな中、27日には大矢崎緑地公園(天草市)で、県内最大規模になる花火1万2000発を打ち上げる「復興夢花火」の開催を予定。来年3月にかけては「あまくさン・サンタクロースフェスティバル」と題したイベント期間を設け、さまざまな催しを天草の各所で企画する。同社では、今回のコス割を復興の呼び水にもしたい考えだ。

飛行機なら、熊本・天草間はわずか25分。最も遠い大阪(伊丹)からでも2時間半ほどだ。これを機会に「さんたコス」で天草をはじめとする熊本県を訪れることで、地震のみならず観光への関心も高まることを願いたい。

コス割の利用期間は12月25日まで。利用を希望する人は前日9時までに電話で予約を行うとともに「さんたコス割で」と申し出る必要がある。

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(取材・文/しらべぇ編集部・上泉純

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