核戦争を生き延びろ!60秒間が鍵を握るゲーム『60 seconds!』
現在、日本のゲーム実況者の間で半ばブームのようになっている作品がある。
それが『60 seconds!』。今年、日本語に言語ローカライズされたことで人気に火がついた。
ある町にごく平凡な4人家族が住んでいる。大きくもなく小さくもない一軒家に暮らす、アメリカならどこにでもいるようなファミリー。ところがある日、町に核爆弾が投下される。それを知った家族は、爆弾が炸裂するまでの60秒間に支度を整えて核シェルターに逃げ込む…という内容だ。
日本人には、とても考え及ばないシナリオである。
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■4人家族のサバイバル
このゲームのキャラクターは4人。夫のテッド、妻のドローレス、長女のメリージェーン、長男のティミーだ。
ゲームの初盤は、テッドが家中を走り回って避難生活に必要な物資を集めなければならない。先述の通り、制限時間は60秒。その間に水や食料、武器、娯楽用品、ラジオなどをできるだけ揃える。60秒のうちに自身が核シェルターに入らなければ、その時点でゲームオーバーだ。
また、シェルターに入ったあとは救出が来るまでひたすら生き延びるというパートに突入。
水や食料は日に日に減り続け、やがてネズミやゴキブリが出始める。家族の誰かが病気になり、飢えと乾きの中で衰弱していってしまいには発狂する…という笑えない展開に。
だからこそ、水と食料は節約しなければならない。また、ガスマスクを装着して放射能に汚染された野外を探索することも重要だ。口に入れるものが見つかるかもしれない。
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■まるで199X年?
避難生活から1ヶ月ほど経つと、シェルターの外は放射能がなくなりガスマスクなしでも歩けるようになる。その代わり、悪党が跋扈する世紀末状態になっている。
残念ながら家族の中に暗殺拳法の使い手はいないから、探索には武器を持っていかなければならない。そして水と食料のストックがなければ、こちらが略奪者となって老人たちを襲うこともできる。
だが、逆に弱い者に対して積極的な施しをすることも可能。その選択次第で、シェルターの外の治安が大きく変わるらしい。
このようにしながら救助を待つことが、ゲームの最終目的だ。
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■正確な翻訳に期待
ただ、この『60 seconds!』は日本語翻訳がかなり不正確なことでも有名。
これは洋ゲー全体に言えることだが、日本語はやはり世界的に見ても複雑な言語でそのローカライズには一苦労を要する。しかし、そうした問題は時が経つにつれて徐々に解決される可能性も高い。作品が評判になれば、日本からの言語スタッフが募りやすくなるのだろう。
いずれにせよ、このゲームはこれからより高度な翻訳が施されていくはずだ。そういった意味でも、『60 seconds!』は注目すべきタイトルである。
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