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2年間無給で勤務 女性が語る「会社を辞められなかった理由」が切ない

社会

©ぱくたそ

(©ぱくたそ)

誰かに必要とされるというのは気持ちのいいこと。「自分よりも他の人ためのほうが頑張れる」という人も少なくないだろう。

しかし、そういった親切心を利用して不当な行為を働く悪者がいることも確かだ。青森県で起こった事案が「ひどすぎる」として、全国的な注目を集めている。

 

■2年間にわたり給料不払い

8日、最低賃金法違反(賃金不払い)の疑いで、乳製品販売業である「小岩井ミルクサービス青森」と代表取締役の男性(57)が青森地検に書類送検された。

40代女性に対して2年にわたり給料が不払いだったという。その額は336万円にもおよぶ。

女性は不払いに対して不満を抱いていたが、自分では買い物に行けないお年寄りの方たちが困ってしまうため辞められなかった旨を話しているとのこと。

また、会社の経営状態の厳しさも知っていたため話を切り出せず、代表取締役の男性は、女性に対して「いずれ払う」と言い続けていたという。

この報道に対して、ネットでは「人が良すぎ」「お客さんのことを考える気持ちはわかる」など同情の声と、「なんで働いた」「自己責任でしょ」などの困惑の声が上がっている。

 

■女性の4割は間違いを指摘できない

40代女性は、代表取締役である男性に不払いを切り出せなかったとのことだが、そのようなことが実際ありえるのだろうか。

しらべぇ編集部が行なった調査では、4割の女性が「上司の間違いを指摘できない」ことが判明している。

今回の事案については、相手は代表取締役であること、会社の経営状態を知っていることから不払いを指摘できなかったのだろう。

上司

編集部は、半年にわたって給料が不払いだったという男性を取材した。

 

■どうすれば良いかわからなかった

「お寿司屋でバイトしていたときに、長期休暇をいただいたことがありました。

 

その後、復帰の連絡をしたのですが、電話が繋がりませんでした。

 

店に直接行ったところ、店自体が閉店になっていました。その出来事にも驚きましたが、問題なのは、給料が未払いだったこと。

 

経営者に連絡もつかず、労働基準監督署にも行きましたが、『難しい』と言われたまま対応してくれませんでした。

 

ここまでしてダメならどうすれば良かったのだろう、と思いました」(20代・男性)

 

 

「お年寄りたちのために」という良心につけ込んだ今回の騒動。経営者としての態度に憤りを感じざるをえない。

このような事例が続かないことを切に祈るばかりだ。

・合わせて読みたい→上司の間違いを指摘できる? できない若者の悲しい主張

(取材・文/しらべぇ編集部・伊藤大生
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の有職者862名(有効回答数)

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