『校閲ガール』で注目の編集者 石原さとみはファッション誌に移れない?

エンタメ

2016/11/15 06:00

(P P/iStock/Thinkstock)
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秋クールのドラマでは、2桁視聴率をキープしている『地味にスゴイ!  校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)ほか、お仕事ドラマや登場人物の職場の舞台になることの多い出版社。

しかし一口に「編集」と言っても、雑誌・文芸・コミックといった、担当するジャンルによって、かなり仕事内容が異なることは意外と知られていない。


 

■雑誌の編集者

2014年の春クールで、ファッション誌編集部が舞台だった『ファーストクラス』(フジテレビ系)は、過激なマウンティングが話題となった。

あの状態の編集部が実在するのかはさておき、ファッション、グルメ、ライフスタイル、ビジネス、週刊誌…など、雑誌には多くのカテゴリがあり、取り扱う情報の種類によって、雰囲気は大きく変わってくる。

国内大手出版社で長年、雑誌編集者として勤務するOさんはこう話す。

「雑誌の編集者が考えるのは、まず一番に読者のことです。“今、伝えるべきこと”を優先するケースもありますが、仕事をしている時は常に読者を意識していますし、仕事の7割は読者のことを考えている――と言えるかもしれません。

大切なのは、自分の担当している雑誌の読者に喜んでもらえる企画を考え、それをきちんと形にできる能力だと思います」


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■ライターには冷たい

雑誌は編集者が企画を考え、ライターが取材・執筆を行い、編集者がその原稿に手を加える。作家に「書いていただく」文芸と違い、誌面作りのイニシアチブを握るのは、書き手であるライターではなく、編集者というのも特徴だ。

「ライターさんが持ち込んだ企画を採用することもありますが、どんなに思い入れのある企画だとしても、読者に支持されないと判断すれば『その思い入れは、読者に関係ない!』と一蹴します。

人気企画をいくつも手掛ける編集者が、ライターさんには結構嫌われている…というパターンが多いのも、仕方ないですね(笑)」


■経験がないと厳しい

担当するページの裁量が大きい雑誌編集だけに、誰でもいきなり、できる仕事ではない。

「最初の数年は、先輩編集者の指示の下でライターさん同様に原稿を書いたり、企画を却下されたり、下積みのような形で働いて、編集者に必要なスキルを身につけます。

別の雑誌編集部への異動はあるので、週刊誌から女性誌へ、ビジネスからライフスタイル誌へ、などはありますが、ある程度の下積み経験がないと『雑誌の編集』はできないので、文芸やコミックから30すぎて異動してくる…は、だいぶ稀ですね」


石原さとみ演じる28歳の校閲ガールが、ファッション誌編集部へ異動できるタイムリミットは、かなり短いようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ


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