有給をくれる会社を父親に例えると「◯◯をくれる」?愕然とする人続出
残業代も出ないし、有給も取得できない。労働者を不適切に搾取する企業を「ブラック」と形容して久しい。
そんなニュースがあまりに多いせいか、「当たり前の待遇」を企業がくれただけで、労働者は驚き、戸惑い、喜んでしまう……
そんな風潮を例えたツイートが、大きく拡散されている。
■会社が社員に有給を与えることは、父が子供にご飯を与えるのと似ている?
ツイッターユーザーの砂鉄さん(@fepfeil)が投稿した以下のツイート。「残業がなく、有給も取得できる」会社のことを、父親にたとえて表現している秀逸なツイートだ。
「今の会社は残業もほとんど無くて、有給もちゃんと取れるんだ!」と「新しいお父さんは私の事を殴らないし、ご飯も毎日食べさせてくれるの!」は似てる。
— 砂鉄 (@fepfeil) 2016年11月14日
たしかに、父親であればほとんどの人が子供を殴らず、食事もきちんと与えることだろう。
というより、それは親としての最低限の義務であり、遂行したとして褒められるようなものでもない。なのに、会社の話になると、それが出来ていない……。
「当たり前のことをしてもらっているだけなのに、感謝してしまう状況」を皮肉ったこの投稿に、ネット民も共感。15日13時現在で14,000以上のリツイートがされている。
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■有給休暇取得率は低い
フルタイムで働く社員が全労働日の8割以上出勤した場合、継続勤務6ヶ月で最低10日の有給休暇を付与されることになっている。
しかし、その半分の5日間でさえ、全世代ともに半数以上、消化できていない実情があるようだ。
しらべぇが今年2月に行なった調査では、「昨年、有給休暇を5日以上取得した?」の問いに対し、「取得済み」と答えた人は全体の33.3%のみ。
40代女性を除く、すべての年代で4割未満の取得率にとどまっている。
手酷い仕打ちを受けすぎたせいで、「いい企業」のハードルがあまりに低くなっている現代人。
忘れてしまった「当たり前」を取り戻せるような企業との出会いが、多くの人に訪れれば良いのだが。
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(文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月19日~2015年2月22日
対象:全国20~60代の会社員の男女585名(有効回答数)