生理中のトイレ問題 ポーチを隠す女性の涙ぐましい努力

2016/11/16 05:00


生理用ポーチを隠す
(©ぱくたそ)

女性にとって生理は、およそ40年間も付き合っていくもの。それなのに、いまだにこそこそとしなければいけない現状がある。

しらべぇ編集部では、20〜60代の生理がある女性385名に「生理中にトイレに行くときは、生理用品が入ったポーチを隠すか」について調査を実施。

その結果、44.4%もの人がポーチを隠しながらトイレに行くと回答した。



■生理と気づかれないための努力

年代別では20代がやや少ないが、30代以上では4割を超える結果である。

生理中のポーチ年代別グラフ

生理は、健康的な女性ならあるのが当然だ。当人としてもただでさえ生理痛などでつらいところに、妙な配慮をするのは大変である。

若い世代で徐々にそのような慣習がなくなってきているとすれば、明るい材料といえるだろう。

「男性もいい年をして、ポーチを持っているからって『あいつ、生理だな』とか思わないでしょう。だけど、学生時代からの習慣になってしまっていて」(30代女性)


男性だけでなく、女性の目を気にする人まで。

「私が隠し始めたのは、学生時代の女友達の一言なんです。『そのポーチなによ?』って、笑いながら言われて。今思えば冗談なんですが、やっぱりポーチでバレるんだなって」(40代女性)


関連記事:世界で初めて生理用品の無料配布を決めたスコットランド 年間予算33億円の大規模政策

■男性の多い職場では隠す傾向に

職業別でも、見てみよう。

生理用ポーチを隠す職業別グラフ

会社員では半数を超える結果となった。

「うちの会社は、男性が圧倒的に多いので。生理のとき、つらさを分かち合う人がいないのもつらいですね」(20代女性)


一方、一番少ないのはパート・アルバイトだが、こちらでは次のような意見が。

「女性向けのアパレル店なので、周囲がほとんど女性。なのでその辺は、あまり気にしないです」(20代女性)


職業別いうより、職場環境が影響をしている印象だ。

歴史的にも女性の生理は「穢れ」とされてきたが、もはやそのような時代ではない。少子化が進む現在だからこそ、生理に対する理解がさらに求められる。

・合わせて読みたい→必要不可欠なのに…生理用品の購入が恥ずかしい女性の心理

(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代生理のある女性385名 (有効回答数)

女性生理調査生理用品
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