生理中のトイレ問題 ポーチを隠す女性の涙ぐましい努力
女性にとって生理は、およそ40年間も付き合っていくもの。それなのに、いまだにこそこそとしなければいけない現状がある。
しらべぇ編集部では、20〜60代の生理がある女性385名に「生理中にトイレに行くときは、生理用品が入ったポーチを隠すか」について調査を実施。
その結果、44.4%もの人がポーチを隠しながらトイレに行くと回答した。
■生理と気づかれないための努力
年代別では20代がやや少ないが、30代以上では4割を超える結果である。
生理は、健康的な女性ならあるのが当然だ。当人としてもただでさえ生理痛などでつらいところに、妙な配慮をするのは大変である。
若い世代で徐々にそのような慣習がなくなってきているとすれば、明るい材料といえるだろう。
「男性もいい年をして、ポーチを持っているからって『あいつ、生理だな』とか思わないでしょう。だけど、学生時代からの習慣になってしまっていて」(30代女性)
男性だけでなく、女性の目を気にする人まで。
「私が隠し始めたのは、学生時代の女友達の一言なんです。『そのポーチなによ?』って、笑いながら言われて。今思えば冗談なんですが、やっぱりポーチでバレるんだなって」(40代女性)
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■男性の多い職場では隠す傾向に
職業別でも、見てみよう。
会社員では半数を超える結果となった。
「うちの会社は、男性が圧倒的に多いので。生理のとき、つらさを分かち合う人がいないのもつらいですね」(20代女性)
一方、一番少ないのはパート・アルバイトだが、こちらでは次のような意見が。
「女性向けのアパレル店なので、周囲がほとんど女性。なのでその辺は、あまり気にしないです」(20代女性)
職業別いうより、職場環境が影響をしている印象だ。
歴史的にも女性の生理は「穢れ」とされてきたが、もはやそのような時代ではない。少子化が進む現在だからこそ、生理に対する理解がさらに求められる。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代生理のある女性385名 (有効回答数)