お店では見るだけで買うのは通販?リアル店舗が存亡の危機
年末や正月の準備でなにかと買い物が必要なシーズンを迎える。最近ではインターネットの普及により、日本全国だけでなく海外で販売している商品も、自宅にいながら簡単に手に入れられる。
一方で、規模の小さい商店は数が減っている。実際、書店やCDショップは店舗数が激減。ネット通販はリアル店舗よりも価格が安くなる場面が多いことや、品揃えの豊富さも影響しているだろう。
しらべぇ編集部では、全国20代~60代の男女1,365名を対象に「商品を確認した実店舗で買わず、通販で買ったことがある」か調査を実施した。
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■リアル店舗で買わずに別の通販で買ったことがある人
調査によると、全体の49.5%が商品を確認した店舗で買わずに通販で手に入れたことがあると回答した。リアル店舗離れはかなり進んでいるようだ。
性別・年代別では、男女とも40代が高い。ネットを使いこなせている年代ともいえる。20代はクレジットカードの所有者が少なく、60代はネットショッピングの経験者が少ないことが原因だろう。
「2ちゃんねるに書き込んだことがある」「iPhone7を買った」それぞれ該当する人としない人で、リアル店舗で買わずに通販を利用した割合に10ポイント以上の差がついている。
ネットを使いこなせている人ほど、同じモノを買うなら安く購入したいと思っており、かつ、実際にモノを見る手間を惜しまない。慎重派の人が多いともいえそうだ。
重いものやかさばるものは、自宅まで運んでくれる通販が便利。しかし、その場で持って帰れるものも、安いからとネットで買ってしまっては、リアル店舗の存在意義が薄れてしまう。
確認できるお店がなくなってからでは遅い。本当にかしこい消費者とはなにか、利用者は充分に考えておかなければならない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)