FF15バグ発覚に「おにぎりCG」 こだわりすぎも「戦略的には正解」
2016年11月29日発売予定のPlayStation 4・Xbox One用アクションRPG『ファイナルファンタジー15(FF15)』。
先日公開された体験版でいろいろなバグが発見され、加えてゲーム内に登場する「おにぎり」のグラフィックへのこだわりが凄すぎることも炎上の材料となっている。
FF15に出てくる「こだわり過ぎて容量がリヴァイアサンと同じになったおにぎり」の話、これ最悪で、全然褒めるところじゃない。これはピクサーで禁止されている「完璧に陰影をつけた1セント硬貨」そのもので、品質への欲求が理性を遥かに上回った狂気の沙汰。制作進行のタガが外れ過ぎてる。 pic.twitter.com/lfMtsIYmMp
— 稲葉渉 (@inabawataru) November 14, 2016
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実際FF15の評価は業界的にはどんなものなのか。しらべぇ取材班がゲーム業界でシナリオや企画を担当している男性に話を聞いた。
■FF15は飯テロ要素も立派なウリ
ゲーム業界人「今回、おにぎりへのこだわりで炎上しています。しかし、おにぎりは数あるアイテムのひとつではありません。
画面におにぎりだけが映されることもあるほどメインとして取りあげられているものです。こだわって当然でしょう。
FF15には料理レシピを考えるのが趣味なキャラ・イグニスがいます。名前をとった『イグニス飯』なんて造語があるほど飯テロ(食欲をそそる料理画像)も強みのひとつです。
おにぎりのクオリティが低ければ、これは今の叩かれ方なんて比じゃないほど叩かれていたことでしょう。おにぎりへのこだわりは正義だといえます」
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■FF15のバグとおにぎりのこだわりは別問題
ゲーム業界人「たしかにバグは多いです。しかし、おにぎりひとつにまでこだわっているからバグが多いこととは話が別です。
今回のFF15は新要素を次々と導入しました。つまり、手探り状態です。自然とバグも増えてしまうのはしかたないことでしょう。もちろん、褒められたものではありませんが」
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■FF15は世界で売ることをめざしている
ゲーム業界人「FF7を超えるFFはいまのところ出ていないといわれています。今回のFF15は、FF7を超えることが命題です。新しい試みのひとつが全世界同時発売になります。
はっきりいってPS4の普及率から考えて、国内の売りあげは少ないでしょう。しかし、おにぎりひとつに職人魂を注ぎ込んだFF15は国外ではヒットするのではないかと見られています。
また日本国内での声の大きいユーザーは30代から40代でしょう。彼らの求めるFFとFF15はまったくの別物です。なので拒絶反応は起こして当然だと思います。
プロデューサーである田畑氏の意向もあって、FF15は洋ゲーに負けない方面のクオリティにこだわっているからです。甲斐あって、FF15が切り開く未来は明るそうにみえます」
これからのゲーム業界の旗振り役になるであろうFF15に、今後のゲームの可能性を期待してもよいのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ)