永谷園「お茶漬けカード」20年ぶりに復活 フルセット狙える企画も
お茶漬けのりなどを製造・販売する食品メーカー「永谷園」(東京都港区)が11月から、1997年まで商品に封入していた「東海道五拾三次」カードを復活させた。
画像をもっと見る
■20年ぶりの復活
「五拾三次」カードは、江戸時代の画家・歌川広重による浮世絵木版画の連作を刷り込んだ絵札。大きさはほぼ名刺サイズ。1965(昭和40)年から看板商品「お茶づけ海苔(のり)」などのパッケージ内に封入し、無料で配布していた。
配布を取りやめたのは1997年。以来、約20年ぶりの復活になる。復活の理由を同社は、「近年の日本文化への注目度の高さを受け、日本の素晴らしい文化を身近に感じていただける機会を創りたい」としている。
関連記事:「エリンギ+香料」でマツタケご飯はつくれるのか 国産しか知らない子供で実験してみた
■20代は「知らない」6割
配布があった当時は、パッケージを「開けると入っているのが当たり前」だった「五拾三次」カードも、姿を消していた20年の間にすっかり「当たり前」ではなくなってしまったようだ。
同社の調査によると、20代ではカードを「知らない」とする人がおよそ6割(59.8%)に上る一方、40代では約3割(30.9%)にとどまり、世代間格差が見られた。
とはいえ、現在の40代が子ども時代を過ごした頃は菓子をはじめとする加工食品にカードやシールなどの「おまけ」を付けた商品が「当たり前」に多かった。
例を挙げると。「仮面ライダースナック」(カルビー、1971年)や「プロ野球スナック」(同、1973年)、「ビックリマンチョコ(初代)」(ロッテ、1977年)など枚挙にいとまがない。どちらかというと地味な「五拾三次」カードは、子どもから顧みられることがあまりなかった感があるものの「なつかしさ」に変わりはない。
関連記事:大丸梅田店のメッセージカードが話題 「いつもと違う夏。元気です、その一言が聞きたくて」
■「フルセット」企画も
復活の対象になるのは、プレーンな「お茶づけ海苔」など5種類のお茶漬けのり商品。対象商品のパッケージについている「味ひとすじ」マークを集めて送ると、「五拾三次」カードのフルセットが抽選で当たるキャンペーンも実施している。実施期間は2017年1月31日まで。
・あわせて読みたい→永谷園のお茶漬けに「お茶を入れる」と勘違いしていた人の割合が多すぎ
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)