1時間で届く通販は「急ぎすぎ便」? ゆっくり望むネット民の声も

ネット通販大手のアマゾンが、注文から1時間以内に配達するサービス「プライムナウ」の対象エリアを東京23区全域に拡大した。


 

■リアル店舗より早い?

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(©ぱくたそ)

アマゾンが翌日のみならず当日の配達に力を入れる中、ヨドバシドットコムが「ヨドバシエクストリーム」で即日配達を、楽天市場では「あす楽」で翌日配達を、それぞれ実現させている。

もはやネット通販は、リアル店舗に出向くよりも早く望みの商品を手に入れることができるサービスになったといえそうだ。


 

■便利さの一方で

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(©ぱくたそ)

一方、宅配便大手のヤマト運輸が先日、元セールスドライバーに対する残業代の未払いなどを理由に労働基準監督署から是正勧告を受けている。勧告では「休憩時間が法定通り取得できていない」という指摘もあった。

ドライバーは、休憩する暇もなく配達にあたっていたのだろう。とりわけ不在宅への再配達は、そもそも燃費や人件費などのコストが収益を悪化させる。その上に、早朝から深夜まで再配達が可能な配達エリアも増えているとあってはかなわない。

加熱するサービス競争の裏にはドライバーの苦悩が見え隠れする。元セールスドライバーは、同社がアマゾンの荷物を取り扱うようになって以来、仕事の量が増えたのに人手は増えていないという「現場の苦しみ」を訴えたという。


■「ゆっくりでいいよ」とネット民

見ようによっては「急ぎすぎ便」といえなくもないネット通販のサービスには、ネット民から疑問の声も聞かれる。

具体的には、ネット通販に対して「ゆっくりでいいよ便」「急ぎません配達」などの非速達配達の設定をを望む提案のほか再配達の有料化を支持する声も。

非速達を望まないまでも便利さに慣れきってしまい、特に急がない品物を「急ぎで」注文してしまうケースでは、サービスを受ける側も今一度、考え直してみる余地があるかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・上泉純

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