「にゃんごすたー」よりすごい?メジャーデビューのゆるキャラたち
どう考えても動きにくい姿で、華麗なドラムプレイをみせる青森県黒石 市のゆるキャラ・にゃんごすたーが話題だ。X JAPANのYOSHIKIやLUNA SEAの真矢とも対面を果たすなど、活躍の場を広げている。
しかし楽器をプレイするゆるキャラは、にゃんごすたーだけではない。なんと! すでにメジャーデビューしている、ゆるキャラバンドがあるのだ。
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■メジャーレーベルからのデビュー
バンド名は「GCB47(ご当地キャラクター・バンド・よんじゅうなな)」は、バンドマスターでもある“ご当地キャラソングの帝王”と称される石田洋介が、ボーカル・ギターを担当。石田以外の楽器奏者は、全てゆるキャラたちで編成されたバンドである。
イベント先でサポートメンバーが大きく入れ替わることがあるが、メインとなるメンバーの顔触れを紹介しよう。
・ギター:スパンキー(デンジ星からやって来たデンジ犬。太陽系をまたにかける宇宙海賊)
・ベース:カパル(志木市文化スポーツ振興公社公式キャラクター)
・キーボード:戸越銀次郎(戸越銀座商店街マスコットキャラクター)
・ドラム:ニャジロウ(秋田市在住秋田発の猫キャラクター)
・ダンサー:カッパのコタロウ(東京スカイツリーの下を流れる、北十間川沿いの商店街に棲みついた子カッパ)
デビューは2013年11月6日、『ゆるくないうたコレクション~ご当地キャラクター・ソングス~』を大手メジャーレーベルの徳間ジャパンコミュニケーションズからリリース。
2014年05月14日には2枚目のCD&DVDの『きゃらきゃら天国』を発売。
テレビや各メディアで紹介されたほか、全国津々浦々のイベントで活躍している。来る11月27日にも、ベーシスト・カパルの地元の埼玉県志木市で開催される「志木市民まつり カッパだよ!全員集合!」に出演予定だ。
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■47都道府県でがんばる子はみんなメンバー
GCB47結成の経緯や現在の活動などについて、バンマスの石田に話を聞いた。
石田:2010年頃からメンバーのカパル、戸越銀次郎とイベントで一緒になり、彼らが楽器を演奏できることを知って、イベント中に一緒にセッションしだしたのが、活動のきっかけですね。全国から呼んでいただくイベントの行く先々で、さまざまなご当地キャラクターたちと、セッションをしています。
CD発売の際にメンバーを決めてバンドを結成してはいますが、GCB47のコンセプトとしては「47都道府県でがんばるキャラクターは、みんなメンバー」です。
例えば、四日市市のゆるキャラ「こにゅうどうくん」は、「GCB47に参加したい!」とギターを猛練習し、その様子をYouTubeにアップ。それを見たファンからの情報で、共演がかないました。
−−にゃんごすたーのことは、意識してる?
石田:たくさんのキャラと交流していますが、にゃんごすたーとは一緒になる機会がなかったんですよ。ドラマーであることも、話題になってから知りました。
こにゅうどうくんみたいに「メンバーになりたい!」と言ってくれる子は大歓迎ですし、「がんばる子はみんなメンバー」とはいえ、キャラのコンセプトによって必ずしもメンバーになる必要もない。
例えば、北海道応援キャラクターのアックマは初期の頃から共演していますが、「北の孤高のギタリストでありたい」という希望で、「GCB47 feat.アックマ」というスタイルをとっています。
コラボなどもいろいろやっているので、機会があればにゃんごすたーとも、セッションとかできるといいですね。
じつはGCB47の人気は高く、イベントで一緒に歌い出す観客も少なくない。ゆるキャラ音楽界・夢のコラボとして、GCB47とにゃんごすたーの共演に期待する人も多そうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)