世界一の珍温泉!「別府海浜砂湯」の砂に埋まる入浴方法がヤバい

2016/11/23 17:00


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日本一の温泉街・大分県別府市。世界第2位の湧出量を誇る地域だが、とくに多くの温泉源が集中するのが鉄輪温泉地帯だ。

なかでも上人ヶ浜にある「別府海浜砂湯」は、お湯に浸かるという固定概念を覆す温泉らしい、という情報を聞きつけさっそく取材へ。

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受付で1,030円の入浴料(タオル別売り/320円)を支払い専用の浴衣を着る。

温泉に入る場合は裸かタオル1枚を巻きつけて入浴するのが一般的だが、なぜ服を身につける必要があるのか…その謎はじょじょに明らかに。


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■オーシャンビューを見る暇もなく…

浴衣に着替えて入浴場へ。

別府湾を眺めながら「アァ、海が綺麗だな〜」などと言っているのもつかの間、目の前に衝撃的な光景が!

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幅6メートル、長さ20メートルほどに仕切られた砂場が出現。「ジョレン」と呼ばれる専用の道具を持った女性に「はい、ここに横になって!」と声をかけられるのだ。

大人1名分のくぼみ…。緊張しながらも指示通りにする記者。

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「砂掛けさん」と呼ばれる、砂掛けのプロの女性が慣れた手つきで周りの砂をかき集め…

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せっせと身体に砂をのせていくのだ。

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約65℃の塩化物泉に温めらた砂はしっとりと湿っており、身体の内側に染み込んでくるイメージ。

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「砂の重みが、全身のツボを押しますからね。足裏はとくにツボが集中してるから重くしておきます」


と、砂掛け師の桃山さん。

冷えやすい首の後ろや指と指のあいだ、肩甲骨のヘリまでくまなく砂で包まれる。砂をかき集める熟練したテクニックに感動を覚える。

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多い日は1日160人ほど砂をかけることもある肉体労働であり、10kgほど体重が減ったこともあるんだとか。重さの調整は可能で、人の身体の形にあわせて掛け方を変えるそう。

記者は砂をかけられてもまったく苦しくなく、かかってくる重みがジワジワと気持ち良かった。

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日よけの身にパラソルを差してもらい、待つこと15分。

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そのあいだは瞑想に浸るもよし、砂掛けさんと世間話しても良し。身体の芯から温まり、老廃物がじわじわと出てくる。


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■身体の内側からデトックス

規定の時間を終えて砂から這い出ると、想像以上の汗で浴衣がぐっしょり。

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しかし、不快な汗ではなくサラッとした浴感で足の指先から首の付根まで今まで感じたことのないほどの爽快さだ。

効能は数え切れないが、一部をご紹介すると、きり傷ややけど、皮膚病、婦人病、神経痛、筋肉痛、関節痛に効くという。

冷え症にも効果があるといわれており、記者は1日中身体がポカポカと温かかった。

砂湯の下に引いた3本の源泉を、調整しながら投入し砂を温めるシステムなんだとか。

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温泉の良さをたっぷりと吸わせたあと、砂だけ残して利用するそう。

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超個性的な湯が揃う別府八湯。写真に撮ってもインパクト大の「砂湯」にぜひチャレンジしてほしい。

【別府温泉保養ランド】
住所:別府市上人ヶ浜
営業時間:【3月~11月】8:30~18:00(最終受付17:00)【12月~2月】9:00~17:00(最終受付16:00)
定休日:毎月第4水曜日(祝日の場合は翌日)

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(取材・文/しらべぇ編集部・大木亜希子

大分温泉別府
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