また魔法の世界に恋をする『ファンタスティック・ビースト』
11月23日『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が、日本でも公開された。
全世界を魅了した「ハリー・ポッター」シリーズの最新作ということで、新しいシリーズの幕開けを心待ちにした多くの人が、公開初日から映画館へ訪れている。
■シリーズファンの心を掴むキーワード
舞台はハリーたちがホグワーツへ入学する遥か昔、1926年のニューヨーク。魔法生物学者のニュート・スキャマンダーが、この地に訪れたことから始まる騒動が前半の見どころだ。
聞きなれた数々の呪文や、グリンデンバルトという名前に、前シリーズのファンはいきなり心奪われるだろう。
そして不思議な事件が多発し、不穏な空気に包まれる中にも、かわいい魔法生物たちや徐々に絆を深めていく主人公たちにも、癒される。
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■愛らしいメインキャラクターたち
ニフラーやボウトラックルといった、魔法生物たちのかわいらしい姿にもファンが集まりそうだが、主人公たちも負けていない。
主人公のニュート・スキャマンダーの色素の薄い優しい瞳にも魅了されるが、ヒロインのティナ・ゴールドスタインが、ちょっと“ダサかわ”なところもキュート。
ティナの妹のクイニーがセクシーな美女という対比も、互いの魅力を引き立てている。
そしてメインの登場人物では、唯一のノー・マジ(前シリーズのマグル、魔法使いではない普通の人間)であるジェイコブ・コワルスキーのコミカルな風貌でありながら、ニュートに通じる優しさや男気にも注目。
完全に「巻き込まれただけ」の不運なジェイコブが、短い間に魔法使いたちと築く友情も、このストーリーの重要なファクターのひとつになっている。
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■グリンデンバルトの正体
逃げ出した魔法動物たちの捕獲に加え、この作品の不穏の源であるグリンデンバルト。彼の悪事を止めることができるのかが、後半のクライマックス。
既に発表されているように、あの人気ハリウッド俳優が登場する短いシーンも、映画好きには見どころといえそう。
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■新たなシリーズの幕開け
「ハリー・ポッター」シリーズの世界観を再現しながら、作品自体は前シリーズを全く知らない人でも、充分楽しめるストーリーと構成になっている。
長いシリーズで“手が出なかった”という人にも、予習なしで観られる点はオススメ。
またJ.K.ローリング作品のファンならば、“これは…”と期待を膨らませる、今後の作品に繋がる「伏線」と思われるポイントも随所に散りばめられている。
ストーリーを堪能しつつ、伏線をチェックしながら次回作への楽しみをストックするのも、シリーズファンにはたまらない鑑賞法のひとつだろう。
ハリーの冒険に胸を躍らせた人は、改めて魔法の世界に恋すること必至。全5部作品になることをローリングがイベントで明言していることからも、その幕開けとなる同作品はこの冬、必見の1本といえそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)