「圧迫面接」は真実 無能な面接官になるまでの過程が話題に

企業が人材を採用するうえで必要な面接。履歴書や試験結果だけではわからない「人柄」を判断する場でもある。
そこで応募者たちの合否を判断するという重要な役割を担っているのが面接官。彼らには、「評価する力」「公正」「マナー」が求められるのが当然だ。
これに関して、とあるTwitterユーザーのツイートが注目を集めている。
■「自由に切り捨てられる立場」が面接官を狂わせる
Twitterユーザーの朝野ぽん太郎(朝ぽん)さん(@water_beetle)が投稿した一連のツイート。
採用までの流れから面接を外した企業の人から聞いた話を投稿している。
いわく、どれだけ優秀な人材であろうと「無抵抗の自由に相手を切り捨てられる立場」の魅力に溺れると機能しなくなるという。それなら試験から面接をなくし、あくまでも最終確認をする程度にしたというもの。
「圧迫面接」や「意味不明な質問」で応募者を必要以上に困らせるという、面接官としての品格を問われる話題を多々耳にするだけに、納得する意見といえるかもしれない。
「面接」で思い出したけど、採用から面接を外した(形式的な最終確認だけにした、だっけ?)どっかの企業が
「面接官にどんな優秀な人を据えても『無抵抗の相手を自由に切り捨てられる立場』の魅力に溺れて選抜として機能しなくなるので、それなら試験だけにした方がよほど確実」
って言ってた。
— 朝野ぽん太郎(朝ぽん) (@water_beetle) 2016年11月20日
また、筆記試験、面接試験のメリットについても触れた。
だから、それでもなお面接をするというのなら、パフォーマンスの純度を犠牲にしてでもその人に会いたいという理由があるべきだと思う。(露骨に言えば、容貌や声の美しさ、話しぶりの巧みさが鍵になるようなケースなら面接はむしろすべきですらある。)
— 朝野ぽん太郎(朝ぽん) (@water_beetle) 2016年11月21日
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■ネットでは賛否両論
ネットでは「面接はいらない」「面接での点数を減らしたら良い」「面接官自体がそもそも優秀ではないだけ」「あのときの面接官許さねえ」とさまざまな意見が交わされている。
面接もエントリーシートも、こんなのを見て書いたやつのことが1ミリでもわかるんなら苦労はしねぇよなぁって何度もおもいながらかいてた
— ぴにゃこrata (@raging_rata) 2016年11月20日
わからんでもないけど、「自由に相手を切り捨てられる立場の人が面接すると選抜として機能しない」というの、それ自体面接官としてあまり優秀でないようにも思えるんだけどな。というより、どうして立場が上だと選抜結果に支障が出るのかわからず。試験だって立場が上の人が問題を指定するのは同じだし
— きつね (@lemon_kitune) 2016年11月21日
■20代の4人に1人は面接に恨みがある
就職活動中にこのような面接官が担当になれば……と考えるとゾッとする話だ。
しらべぇ編集部の調査では20代の4人に1人は「就職活動で受けた仕打ちに恨みがある」と回答。
年齢やキャリアでも上という立場に加え、思いのままに判断を下す愉悦に浸ることができるという環境が面接官をそうさせているのか。極端かもしれないが、いっそ筆記試験だけのほうが公正といえるかもしれない。
もっとも、筆記試験を重要視しようという意見のとは反対に「人柄面接」を重視した企業もあり、面接のかたちはさまざま。それだけに、応募する側もしっかりと企業を見定めなければならないだろう。
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(文/しらべぇ編集部・伊藤大生)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年12月12日(金)~2014年12月15日(月)
対象:全国20代~60代 男女計1500名