カップ焼きそばにショートケーキ味!買う人に働く心理状態とは…
12月5日に、カップ焼そば「明星 一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味」が発売される。クリスマス商戦に乗っかった、食べるには勇気が必要な商品名である。
ネットの反応も「こんなのだれが食べるんだ」「YouTuberのおもちゃにされるための商品」とネガティブな反応が多い。
実際、これを食べてみたいと考える人は存在するのだろうか。その決断を下す上で、どんな心理が働いているのだろうか。
心理カウンセラー・園絵氏は、「スノッブ効果」や「親和性欲求」が強く現れているのではないかと指摘する。しらべぇ取材班がくわしく聞いた。
■珍しいものは好奇心旺盛な人を引き寄せるとは
園絵氏「今回の一平ちゃんショートケーキ味は、今までにないどころか、他にはない商品だと思われます。
期間限定商品であり、しかも、あまりにも期待されていない雰囲気からしても、今を逃したら決して食べられなくなってしまう商品だと感じます。こうした状況では、希少性の法則が働きます。
希少価値を感じて、今だけしか楽しめないと考えはじめると、冷静な判断が麻痺してしまう心理が働くのです。また、この商品にはスノッブ効果も働きます。
これは他人とは違うものがほしい欲求が生まれる心理です。これを食べればほかの人には得られない体験を得ることができます。いまだかつてない商品であるがゆえに探究心を刺激される人もいます。
友人の話のタネにもってこいなので、味を求めて食べるより面白い話をして友人を喜ばせたいと願う親和欲求によって購買意欲がわく人もいるだろうと考えます」
いまはツイッターやフェイスブックを利用していてあたりまえの時代である。珍しいものを食べてネタにすれば、かんたんに注目をあつめることができる。
ネット芸人魂を強く刺激することができるか否か。そうした方向性でのPRを成功させることができれば「一平ちゃん ショートケーキ味」の未来は明るいのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵)