『逃げ恥』風見さんに学ぶ 決別すべき「自信がない自分」
『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では、自分に自信がない津崎平匡を演じる星野源が、ハマり役だと話題だ。
平匡さんのように、恋愛や仕事など日常で起こるさまざまな悩みに対して、「自信がない」の一言で片付けてしまう人に出会ったことはないだろうか。
しらべぇでは、全国20代〜60代の男女1,387名に対して、「自信のない人は嫌いだ」という人の割合を調べてみた。
■5人に1人が自信のない人が嫌い
全体の割合を見てみると、20.5%の人が「自信のない人は嫌いだ」と回答。
「自信がない」と言われ、「自信を持って」と返したところで、本人が納得しなければ根本的な解決にはならない。言われた側としては、どうすることもできないパターンのひとつが、「自信がない」発言だろう。
実際、「自信がない」が口癖の20代女性に話を聞いてみると…
「趣味とかやりたいことがたくさんあって、実際それが仕事にもなったりしています。でもそれは、自分がただやりたいことをやっているだけ。
『そんなにいろんなことができてすごい』とか『やりたいって言っていた夢を全部叶えてるよね』と褒められても、周りには私よりすごい人なんてたくさんいるし、本当に自分ではすごいなんて思わないんですよ。だから、どんなに人から褒められても、自信には繋がらないんです」(20代・女性)
一般的に自信は、他人に褒められることでつくものだが、必ずしも「褒められただけ」でつくものではないようだ。
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■「自信がない」は相手を考えていない証拠
11月29日(火)の『逃げ恥』では、自信がないがゆえに新垣結衣演じる森山みくりを拒絶してしまった、平匡さんの悩みが炸裂。
そんな時、大谷亮平演じる風見涼太が、地味目だけど大好きだった女の子と付き合っていた時のエピソードを打ち明ける一幕があった。
彼女から別れを切り出された風見さん、その理由が「かっこよくてスポーツもでき、女子に人気な風見と付き合うのが辛い」というものだった。それに対する風見さんの言葉は…
「そんなこと僕にはどうしようもない。彼女が自信を持てないことは、彼女の問題なのに。あなたにどれだけ拒絶されても、大好きだよって、言ってあげればよかったんでしょうか。
向こうは僕の気持ちなんか考えちゃいないのに、自分ばかり見ている彼女に、何を言えばよかったんでしょうか?」
「自信がない」20代女性のエピソードとも共通するが、「自信がない」人は周りと比べ、自分の劣等感に苛まれることでいっぱいになり、相手の気持ちを素直に受けとめることよりも、自分の中にあるネガティブな感情に囚われてしまう――相手よりも、自分の感情を優先している状態だ。
そういう点で「自信がない」という言葉は、謙虚に聞こえる一方で、相手を困らせる言葉だと、気づくべきなのかもしれない。
自分のためにはがんばれなくても、人のためならがんばれるという人もいる。それと同じように、「自信がない」と思う人は、自分のためではなく、自分を認めてくれる誰かのために「自信を持つ」というのも、ひとつの考え方ではないだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1387名(有効回答数)