進化する歯ブラシ 「ローラー型」が虫歯から人類を守る
我々が普段使用している日用品も、時代とともに姿を変えていく。
たとえば、歯ブラシ。まずは一般的な形状の歯ブラシを想像していただきたい。楕円形の盤面にブラシが立っている、と表現すれば間違いないだろうか。
だが現在、そうした伝統的形状のものとは似ても似つかない製品が普及し始めている。
歯ブラシも「イノベーションの時代」に突入したのだ。
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■進化の先は「ローラーブラシ」
全国的な話題になっているのが、京都やまちやが販売する『ころころ歯ぶらし』だ。
この製品を予備知識のない人が見たら、「これは何だ?」と思うに違いない。ブラシの部分がローラー型になっている。だがこれは、紛れもなく歯ブラシなのだ。
ローラーヘッドを採用することで、ブラシが歯間や歯周ポケットに入り込み効率よく歯垢を除去できるという。そして歯の清潔を保つというだけなら、歯磨き粉は不要とのこと。
価格は1本1,800円。歯ブラシにしてはかなりの高級品だが、それだけの価値は充分にあるという声も聞こえる。
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■電動ローラーブラシも登場
また、それを進化発展させたようなものがクラウドファンディングサイト『Indiegogo』に登場した。
『Giggo』という商品名の電動歯ブラシであるが、これもローラーヘッドを採用したデザイン。ころころ歯ぶらしとは違いローラーの回転が横向きだが、動画では歯の裏側の歯垢まで簡単に取り除けることをPRしている。
すでに目標額の380%もの資金を集めてしまったというから、これから注目の新製品と表現できるだろう。
Giggoの価格は、交換用ヘッドブラシ4個付きで89ドル(約1万200円)。だがIndiegogoの特別枠から購入すると割引が発生するようだ。
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■どんなものでも進化する
スティーブ・ジョブズは電話を再発明したが、それと同じことが日用品にも起こっている。
振り返ってみても、フライパンの表面はテフロン加工されているのがもはや当然となっている。だが、かつては「焦げつかないフライパン」として高級調理器具のコーナーに並んでいた。
また、「やかん」が「ケトル」に進化していつの間にか我が家の台所に定着している。やはり、人類の生活は日々少しずつ発達しているのだ。
そう考えてみると、歯ブラシの形状変化は決して不思議なことではないのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)