車内を消灯、夜の車窓を 函館「道南いさりび鉄道」に夜景列車
北海道の函館近郊を走る第三セクター「道南いさりび鉄道」(北海道函館市)が現在、車内の照明を減光した列車内から夜の車窓を楽しんでもらおうと、週末限定で「夜景列車」を運転している。
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■道南いさりび鉄道とは
道南いさりび鉄道は、JR北海道の北海道新幹線・新青森〜新函館北斗間が開業したことから第三セクターに転換された並行在来線で、旧・江差線。函館の隣駅にあたる五稜郭(同)と木古内(木古内町)を結ぶ37.8キロメートルの自社線を運行するとともに、函館駅にも列車を乗り入れる。
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■定期列車を夜景列車に
夜景列車を運転しているのは、函館〜木古内の区間。定期の普通列車2両編成のうち1両を充てる。函館発は17時43分で、木古内着は18時50分。発車直後は通常の照明で函館の市街地を抜け、車内灯を落とすのは進行方向左手の車窓に函館湾・津軽海峡の景色が広がる18時8分発の上磯からになる。
夜景列車として運転する区間は、18時44分着の札苅まで。終夜灯と呼ばれる小さめの明かりは点灯させるものの、あらかじめ照明具を蛍光灯から電灯に変えておくことで、夜の車窓を見やすくする趣向だ。
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■ズバリ「いさり火」が見えることも
車窓に見えるのは、函館市街地の夜景や海に浮かぶ漁船の明かり「いさり火」など。併せて車内にはクリスマスの装飾などを施すという。
終点の木古内から函館方面へ戻る列車は、木古内19時発で五稜郭19時55分着・函館20時着。下りた後からでも急げば、函館市街地の夜景が見られる名所・函館山にもロープウエーの運行時間中(21時まで)に行くことができそうだ。
来週以降の夜景列車運転日は、12月9日と16日、23日、24日。片道の運賃は、函館〜木古内=1,110円(子どもは560円)、五稜郭〜木古内=960円(同480円)。予約不要。途中駅での乗車・下車もできる。
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(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)