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千葉大の集団強姦事件 警察公表の容疑者氏名はネットの「特定」と一致

社会

千葉大医学部

(画像はYouTubeのスクリーンショット)

女性に対する集団強姦致傷の容疑で、11月に逮捕されていた千葉大学医学部生の事件について、千葉県警は5日、医師の藤坂悠司容疑者(30)を準強制わいせつの疑いで逮捕。

この事件は、警察が容疑者の実名を明かさないことがさまざまな憶測を呼び、批判を集めていた。

しらべぇ編集部がツイッターで実施した調査によると、じつに9割以上が「氏名を公表しないのはおかしい」と考えていることがわかる。

しかし今回、藤坂容疑者の逮捕とともに、千葉大生3名の実名・住所も公表された。

吉元将也(23)、山田兼輔(22)、増田峰登(23)の3容疑者だ。彼らは、インターネットの匿名掲示板などで、ユーザーによって「特定」されていた人物とも一致する。

 

■Facebookアカウントも現存

6日未明の時点で、吉元・山田・増田の3容疑者のものと思われるFacebookアカウントは、まだ残されている。

とくに山田容疑者のアカウントには大学・学部名が公開されており、本人のものである可能性がきわめて高い。

Facebookのつながりを見ると、吉元容疑者は、山田・増田両容疑者とつながっており、山田容疑者と増田容疑者は、Facebook上ではつながっていない。

 

■なぜ公表しなかったのか? 弁護士に聞いた

なぜ千葉県警は、これまで容疑者の氏名を公表しなかったのだろうか。レイ法律事務所に所属する高橋知典弁護士に話を聞いた。

高橋知典弁護士

 

高橋知典弁護士:一般的には、警察の報道発表は、総合的な判断のもと行われていると言われています。報道発表を差し控えるとの判断に傾く事情としては、とくに実名の報道発表により捜査上の支障が生じる場合や、被害者の感情を害する可能性がある場合が挙げられるでしょう。

 

報道発表の判断において警察は、捜査機関側の事情や被害者側の状況を総合的に判断をするのであり、規定に則った杓子定規の判断を行うのではなく、個別の状況に応じた判断をしています。その一方で、逮捕された加害者側の事情は、報道発表を差し控えるとの判断に影響しないと言われます。

 

今回は、千葉県警が、強姦致傷被疑事件の容疑者の名前を逮捕直後に公表しなかったことで一部批判を浴びています。

 

報道発表がないことが問題視されているようですが、一概に千葉県警の対応が問題であるとは言えません。本件のような強姦致傷のような性被害の事件の場合、容疑者側の実名報道を行うことにより、被害者もまた特定できてしまう可能性があるからです。

 

被害者にとっては、自分が被害者であることが世の中に明らかにされてしまうこと自体が脅威であり、この点で、警察は、容疑者側の情報の取り扱いにも細心の注意を払う必要があります。この事件の千葉県警内部での状況を知る由はありませんが、千葉県警が、被害者側の事情や事件捜査の必要性に配慮していた可能性も十分に考えられるところです。

 

・合わせて読みたい→千葉大医学部「集団強姦」事件 警察未公表もネットでは犯人「特定」

(文/しらべぇ編集部・猫山ニャン子 取材協力/レイ法律事務所・高橋知典

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