発泡スチロールカッターはドライアイスを切ることができるか

2016/12/07 18:00

(画像はYouTubeのスクリーンショット)
(画像はYouTubeのスクリーンショット)

発泡スチロールカッターは読んで字の如く、発泡スチロールやスタイロフォームなどを綺麗に切断することができる工具の一種。

その特徴は電気を通すと発熱するヒーター線で対象を溶かしながら切ることだが、当然溶けにくい素材には適していない。

ならば、高温のスチロールカッターで低音のドライアイスを切ることはできるのだろうか? そんな疑問に挑んだ海外の実験映像が面白い。



 

■勝つのはどっちだ

まずは動画を見る前に予想を立ててみよう。

実験に使用するスチロールカッターはやや大型で、ヒーター線はステンレスワイヤー製。発泡スチロールはもちろん薄い木板のカットも可能で、最大温度は1000度にも達する。

一方でドライアイスはひとかたまりの大きなブロックを使用。辞典ほどのサイズと厚みがあり、温度はマイナス79度である。

この条件で両者が激突した場合、ヒーター線の熱がドライアイスを溶かす(気化させる)のだろうか? あるいはドライアイスがヒーター線から熱を奪い、刃を通さないのだろうか?


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■実験開始

実験を開始してすぐ、あたたまったヒーター線がドライアイスに触れると、「キィィィ」と耳障りな高温が鳴り響く。

その後、力を込めて押してもドライアイスはびくともしない。どうやらドライアイスによってヒーター線は急速に熱を失ってしまったようだ。


次にスチロールカッターのパワー設定を「高」にする。するとヒーター線はドライアイスに数ミリ食い込み、そこで停止。

その状態でドライアイスを上下に動かしヒーター線をノコギリのように使用すると、ほんの少しだけ切り進むことが可能だった。


このままでは埒が明かないと、パワー設定を「オーバードライブ」モードに切り替える。

赤々と鈍く光るヒーター線にドライアイスが触れた瞬間、先程のガラスを引っ掻いたような高音が更に大音量で鳴り響いた。

やはり今回もすぐに熱が奪われてしまったようだが、ようやくまともにヒーター線をドライアイスに食い込ませることに成功。

それでも切り進むペースは2分間に1インチ(約2.5センチ)程度と非常に遅く、最終的には食い込んだヒーター線が外せずに切れてしまうという結果に終わってしまった。


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■バーナーで炙っても溶けない

この実験から、スチロールカッターでドライアイスを切ることは不可能ではないものの、切断に適した道具ではないという結論が導かれた。

またドライアイスの塊を高温で溶かすことの難しさとして、ガスバーナーで炙ってもほとんど溶けない様子も紹介されていた。

ちなみに記者(私)が動画を見る前に立てた予想はスチロールカッターの勝ち。

ケーキの箱などについているドライアイスはすぐに消えてなくなってしまう印象があったのだが、サイズが大きくなると意外なパワーを秘めているものである。

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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま

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