【育児コラム】駄菓子屋さんで社会勉強
■スーパーで買うお菓子と、駄菓子屋で買うお菓子は違う
駄菓子屋さんってあんまりみかけなくなっちゃいましたけど、なくなっちゃ困るなと思います。
普通、スーパーでお菓子を買ってもらうときは、だいたい「どれか一つだけね」なんて言われて、いちいちママにお伺いを立てて買ってもらったうえに、お会計は夕飯の食材などとごちゃ混ぜになってしまうので、自分で買ったという経験にはなりません。
でも、駄菓子屋さんでは、「100円の範囲で、好きなものを買っていいよ」と言われ、指を折って一生懸命計算をしながら、かごの中に好きなお菓子を放り込み、予算オーバーになりそうになると、お菓子に優先順位をつけて取捨選択をすることになります。
お会計も自分でします。自分が本当のお客さんとなって、お店の人とやりとりをします。自分でお金を使うという経験の第一歩です。
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■将来お金の使い方で失敗しない大人になるために
最初は変な買い方をしたりします。80円もするおもちゃを買っちゃって、あとは10円のあめ玉を2個買えるだけになっちゃうとか。でも何度か駄菓子屋さんに通ううちに自分の本当にほしいものを上手に買うテクニックが上がってきます。小さな子どもなりに経済観念というものがちょっぴりつくんですね。
こうやって少しずつお金の価値を感じる訓練をします。50円あればどれくらいの駄菓子が買えるか、100円あればどれくらい買えるか、そんな感覚が身についてきたら、そろそろ「お小遣い」とか「お手伝いのおだちん」とかを導入してみてもおもしろいでしょう。
駄菓子屋さんって、小さな子供でも選択肢を一望できるほどの狭さがまたいいんですよね。「いくらあればここにあるもの全部買えるのかな?」なんてこと、みんな絶対一度は考えたことありますよね。
今、学校では金融教育などといってお金に関する教育というのをしたりするそうですが、本来金銭感覚というものは、日々の生活の中でじんわりじんわり身についていくものだと思います。
駄菓子屋さんは金融教育の入り口だと思います。
※この記事は全国のFMラジオネットワークJFNの「OH! HAPPY MORNING」のコラボ企画です。おおたとしまさがこのラジオで記事と同様の話をおしゃべりします。
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(文/おおたとしまさ)