百獣の王を目指す武井壮の人生を変えた「ある路上ライブ」とは
植村花菜、コブクロ、チャラン・ポ・ランタン、ゆず。それぞれ日本のミュージックシーンを代表するアーティストだ。共通するところはなんだろうか。
答えは、ストリートミュージシャン出身ということ。彼らにも街頭で歌っていた時代があったのだ。
路上ミュージシャンはファンがつき、パフォーマンスが音楽関係者の目にとまればプロへの道が開けることも。しかしその可能性は低い。それでも夜な夜な歌い続ける若者が後を絶たないのだ。
そこで、しらべぇ編集部では路上ライブについて観客側の感想を聞いてみた。
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■5人に1人が「かわいそう…」
「路上で自分の歌を売り込んでいる人」をどう思うか、全国20代~60代の男女就労者1387名に調査。
すると21.3%の人が「プロなんて無理なのに、かわいそう」と回答した。男女や年代、年収別でも大きなちがいはない。
回答者のタイプで見ると、「かわいそう」と思っているのは出世している人。
同様に安定志向だったり、将来に備えるタイプでも高くなる。
私生活に移すと、結婚相手の収入を重視する人は「かわいそう」の声が多い。女性に限らず男性でも、相手の収入を重視する人は同じ傾向となった。
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■ときには誰かの人生を変えることも
歌うだけ無駄に思える路上ライブだが、そんなこともない。しっかり心を動かされ、人生の転機になった人もいる。
代表的なのは、「百獣の王」武井壮。
まだ、今のように仕事に恵まれていなかった頃、たまたま武井の前でアマチュアバンドが演奏を始める。楽しそうに一生懸命歌う姿に、気がつくと食い入るようにライブを眺めていた武井。そして「もう一度やってみよう」と思いなおしたのだ。
数年後、そのバンドは「いきものがかり」としてテレビに登場。武井が今でも大ファンなのは有名で、恩師とまで呼ぶことも。
なんだか師走の夜の街が、ちょっぴり暖かくなるような話。路上ライブに足をとめ、未来の大物の予想をしてみるのもいいかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1,387名(有効回答数)