スタイリストが教える「ダウンジャケットの選び方」とは?
こんにちは、スタイリストの久保田フランソワです。
この時期、寒がりさんのマストアイテムといえばダウンのジャケットやコートですが、その選び方についていくつかコツがありますのでまとめてみようと思います。
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◼ダウンと中綿
ダウンとは「水鳥の羽毛」を意味しており、ふわふわの綿毛の間にたくさんの空気を溜め込めることから保温性に優れた素材と考えられています。
これが服の内部にたくさん詰め込まれているのが、ダウンジャケットです。一方で、ダウンとよく似た「中綿」のジャケット(コート)というのもあります。
これは綿状のポリエステル等が中に詰まったもので、ダウンジャケットよりも安価に手に入ります。
どちらがよいかは一概には言えませんが、普通の綿布団と羽毛布団の違いをイメージしてもらえれば、用途と状況に応じた使い分けがしやすいかもしれません。
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◼ダウン=ダウン+フェザー
ほとんどのダウンジャケットの中身は、実は「ダウン(羽毛)」と「フェザー(羽根)」が混じったものです。
ふわふわのダウンが空気を抱え込んで保温してくれる一方で、フェザーはそのしなやかな弾力性で元の形に戻る復元力を与えてくれます。
ぺしゃんこにつぶしたダウンジャケットがすぐ元通りに膨らんでくれるのは、フェザーが混じっているお陰だったんですね。
ちなみにフェザーよりもダウンの方が高価なので、ダウンがたくさん入っているほどジャケットのお値段もお高くなる傾向が。良い品では、ダウンの比率が90%くらいにもなります。
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◼ダウンが外に飛び出してくる問題
ダウン着用時にあるあるなのが「着てる内に中のダウンが生地の隙間から外に飛び出てきちゃう問題」でしょう。
ほとんどの場合、次の二つが原因となっています。
①ステッチ(縫い糸)の針穴から飛び出る
②生地の織り目が荒くてそこから飛び出る
そこでダウンジャケットを買うときには、以下の二点を注意しながら選ぶことをオススメします。
①ステッチ部分をよく観察して、なるべく糸が細く、針穴の目立たない商品を選ぶ
②触り心地がなるべくすべすべした目の細かそうな生地を選ぶ
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◼着ぶくれしないオシャレダウン
もうひとつ、ダウンにありがちなお悩みが「モコモコと着ぶくれして格好悪い」です。
ポイントとしては、特に海外ブランドのダウンを買う際には「寒い国のダウンは日本で着るにはオーバースペック」であることに気を付けましょう。
本気だしたダウンの防寒性能をなめちゃいけません。氷点下10度や20度といった環境下を想定して作られた海外製ダウンは、日本で着るには不要なほど暖かい(暑い)ことも少なくありません。
日本での、それも日常のタウンユースであれば、そこまで本格的な防寒性能は不要です。
ということで、使用目的にもよりますが、普段着として使うのであれば、着ぶくれするほど本気の分厚いダウンジャケットは避け、やや薄めでスタイルの良いものを選ぶことをオススメします。
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(文/久保田フランソワ)