少子化は「恋愛の仕方」が問題? アメリカと日本の恋愛観の違い
いずれにしても、交際する男女が増える方向になれば、少しは少子化対策になるのかもしれない。
1人の異性に絞り告白して交際がスタートする――というのが、日本人の一般的な恋愛のスタートライン。しかし、アメリカではちょっと違ってくる。どうやら日本にはない「デーティング」という期間が存在するという。
以前の記事でもデーティングについて触れているが、簡単に説明すると友達以上恋人未満の関係性のことだ。
■日本の交際との違い
アメリカの海外ドラマなどでも、主人公が複数の異性とデートを繰り広げる。交際をしていないのにフランクにキスをしたり、それ以上の行為に及ぶこともある。
日本では交際相手がいない期間に、1度や2度なら複数人とデートをするかもしれないが、何度も回数を重ねてデートをする=付き合うというパターンが多い。
アメリカでは、交際をスタートする前に相手のことを良く知ろうとする考えがあるが、日本では交際をスタートしてから相手のことを知っていくという考えも強い。
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■デーティングをどう思う?
しらべぇ編集部ではアメリカに住む人・日本に住む人にデーティングに関してどう思うか取材した。
「アメリカに住んで2年目ですが、デーティングという言葉を知りませんでした。ただ、付き合っていても他の異性と関係を持つことに対して、日本人よりもアメリカ人のほうが罪悪感を感じることが少ない気がします。
自分はそういうのが苦手なので、日本人女性と交際したいです」(アメリカ在住・20代・男性)
デーティングという言葉自体が、日本人にはあまり認識されていないこともあり、恋愛観は確かに違うようだ。
「年齢が上がるごとに結婚を意識するようになり、付き合うということに対して重く感じるようになりました。
色んな相性もあるので、付き合ってみないとわからないところもあるけど、付き合ってしまうと簡単に別れられない。なので、デーティングという仕組みに賛成です」(日本在住・20代・男性)
付き合うこと自体を重く受け止めてしまう人にとって、デーティングという検討期間があるのは、アプローチしやすくなる要素なのかもしれない。
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■女性の声は
「体だけの都合の良い関係になってしまうのではという不安があります。余程自分に自信がないと無理かもしれません。女性としてはあまり賛成できないので日本人で良かったと思います」(日本在住・20代・女性)
やはり女性としては、「遊ばれているのでは?」といった不安を感じる面も。賛否両論はあるが、アメリカのデーティングという考え方を取り入れると、男女の交際の始まりをよりスムーズにするという点で、ポジティブな要素もある。
一方、結婚を見据えた交際を望む人の場合「適齢期の男女は、結婚に対してのタイムリミットがある」という考えから、こうした期間を受け容れにくいという人もいるだろう。いずれにしても、交際する男女が増える方向になれば、少しは少子化対策になるのかもしれない。
(取材・文/Sirabee編集部)