「あなたのためを思って…」は真っ赤なウソ?説教する口実と感じる人も
仲がいい関係だからこそ、相手のことを心配する気持ちも強くなる。ただその気持ちが一方的で相手を否定するものだと、不快感を与えてしまう。
しらべぇ編集部では、全国20〜30代の男女1,362名に「『あなたのことを思って言っている』との発言について」の調査を実施。全体では38.3%の人が、「絶対に思っていないと考えている」ことが判明した。
「あなたのことを思っている」の裏には、どのような意味があるのだろうか。
■マウンティング女子には便利な言葉
男女別で見ると、女性のほうが若干だが多くなっている。
それには、女性同士の人間関係が背後にあるようだ。
「女同士だと、必ずマウンティングをする人がいる。『あなたのことを思って言っている』と言いながら、自分が優位に立てるような会話に持っていこうとしているパターンが多い」(30代女性)
実例としては、次のような話が。
「合コンとか面倒だからと断ったら、『ひとりの期間が長いから、さみしいと思って誘ってるのに』と言われた。大きなお世話だし」(30代女性)
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■文句を言っても許される免罪符として使用
マウンティング以外に、「あなたのことを思って言っている」には免罪符として使われるとの声もある。
「『あなたのことを思って言っている』と言えば、説教をしても許されると思っている人がいる。素直な人は惑わされるかもしれないけど、『文句を言うけど、自分は正しい』と主張するための前置きでしかない」(40代女性)
さらには相手のことを考えているどころか、陥れようとしている人たちも好んで使う言葉との意見も。
「英会話やエステの勧誘で、よく使われる言葉。洗脳されやすい人には、効果的なのかもしれない。勧誘が相手のことを考えてくれるわけがないので、日常でもそんなことを言う人は信用しないようにしている」(30代女性)
たとえ本当に相手のことを思っていたとしても、求めてもいないアドバイスを快く思わない人は多い。言葉として使わないのと同時に、行動としても控えたほうがよさそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代の男女1,362名 (有効回答数)