飲酒運転をしたことがある人 その素顔に迫ってみると…
飲酒運転で捕まると、初回で免許取り消し3年間、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金だ。2007年には道交法が改正され、お酒を飲ませた人、車を貸した人、同乗者も罰せられる。
法を厳しくした理由は、飲酒運転の事故は死亡事故になる率が10倍ほどになるため。
しらべぇ編集部で調査したところ、年代によっては、なんと2人に1人が「飲酒運転経験あり」だという。
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■発覚しなければわからない、飲酒運転者の実態
全国20代~60代の免許保有者1061名に調査したところ、全体の27.2%、4人に1人が飲酒運転の経験ありと回答した。
男女では男性が圧倒的に多い。年代では50代がもっとも高く、ほぼ2人に1人。
50代60代が割合が高いのには、ひとつ理由がある。昭和45年に改正するまで、20年ほど「酒気帯び運転」では罰則なしだった時期があるのだ。
このころから運転をしていた人であれば、「飲酒運転をしても問題なし」とほろ酔い気分で車に乗ったこともあるだろう。そう考えると、50代~60代が高いのも納得できる。
しかし、罰則がある状態でも「ついつい運転してしまった」人がいるのも事実。
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■飲酒運転経験者はどんな人?
関連する質問の回答結果から見えてくるのは、次のような人たち。
①出世していて、年収も高い。容姿にも自信あり。
②生活や家族についての満足度が高い。
③どちらかというと肉食系、恋愛は自分主導を好む。
しかし、もしも飲酒運転をすれば、すべてを失う可能性もある。
飲むと決めているときは、車に乗らないのが一番。車でないとお店に行くことが難しいような場所では、メニューや壁に代行運転を案内するところも増えている。送迎があったり、タクシーを呼んでくれるお店も多い。
年末年始もお酒を飲むときは、家に帰るまで法律を守り、人に迷惑をかけないようにしよう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代の男女1,362名(有効回答数)