カジノ法施行で注目 ギャンブル依存症の予兆や予防法を専門家に聞く

2017/01/04 11:00


12月26日にカジノを中心とするIR整備推進法が施行された。政府ではギャンブル依存症対策の議論が進みつつある。

いよいよ、日本の賭博文化が大きく変化する時代が近づいてきた。

(Comstock Images/Stockbyte/Thinkstock)
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ギャンブル依存症で身を滅ぼすといえば、漫画家・福本伸行先生の代表作『賭博黙示録カイジ』を想起する人も多いだろう。

あそこまで命懸けの博打が繰り広げられることはないが、ギャンブルに依存する人たちは増えてしまう可能性はおおいにあるだろう。

実際、ギャンブル依存症にならないためには、どんな対策をすべきなのか。しらべぇ編集部は心理カウンセラー・園絵氏に分析と対策を依頼した。



■「ギャンブル依存」の予兆に気づく

園絵「刺激や快楽を強く求めることをアディクションと心理学では呼びます。ギャンブルはプロセス・アディクションに分類されます。


ギャンブルは勝利したときの快楽や高揚感によってのめり込んでいくからです。


給料の3分の1をつぎ込んでしまったり、週2回以上や1回につき2時間以上やり続けていたりすると、グレーゾーンだと考えてください。


のめり込んでいけばいくほど、サンクコスト効果が発揮されます。時間と労力と資金を費やせば費やすほど見返りを求めたくなるものです。抜け出せなくなる人は、膨らむ損に呑まれてしまっているのです」


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■「ギャンブル依存」を防ぐには

園絵「依存症は自分自身の意思を強く持つことでしか防げません。使う費用と費やす時間をきっちりと決めましょう。


勝てば勝つほど、脳みそは快楽で満たされ理性を失います。長時間のプレイは禁物です。すぐさま椅子から腰をあげるようにしましょう。


時間、労力、資金を使いすぎないようにし、失ってしまったものを気にしないようにすることが依存症に陥らないために必要でしょう」


損をしても切り捨てることで最大限の利益を得る。いわゆる『損切り』の感覚を持つことがギャンブルでは必要とされるようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵

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