助成金・補助金のサポート業者利用 諸経費や手数料で結局半額に

2017/01/07 21:00


(©ぱくたそ)
(©ぱくたそ)

厚生労働省が中小企業に対して出している各種助成金や、経済産業省が新規事業や新サービス開発などのために出している補助金。

助成金や補助金の目的は、中小企業の社員の採用や教育、サービス力向上などだ。

会社の規模や申請内容により異なるが、数十万円から場合によっては数百万円、中には1,000万円近い金額が出るケースもあるという。

ただこの助成金取得を謳い文句に、ビジネスをしている会社も存在している。

「採用すれば数十万円」「1,000万円受給が可能」といった広告が見られるが、親身にサポートをするところもあれば、そうではないこともある。一体どういうことなのだろうか?

しらべぇ取材班では、その実態について聞いた。



■簡単な書類を出すだけでお金がもらえる?

「助成金と補助金申請のサポートをしますということで、お願いした会社がありました。まあ実は結構しつこく営業を受けたのですが、お金が貰えるということで物は試しに…といった感じですね。


ちなみに、その会社へは受給額の30%をお支払いする必要があって諸経費も考えると、その時点で貰える額は実際には半分くらいです。


ただ、実態としてはその会社が申請を手伝ってくれるわけではなく、ご紹介いただいた士業の方が対応してくださったのです」


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■後々取り返しがつかないことも

「簡単な書類さえだせば大丈夫」というスタンスだったので不安に思っていたところ、『助成金の不正受給が発覚!』というニュースがある地域で出ていました。不正受給をしていたら、会社名も公表され3年間は受給できないそうです。


怖くなってしまい申請自体を取り消したのですが、面倒な手続きと思っても中間業者にお願いするよりも、まずは自分で情報収集をしっかりした方がよいです」(40代・男性)


楽してお金がもらえるということは、まずない。知らず知らずのうちに不正受給となっていたら、会社の評判という面で取り返しのつかないことにもなるため、よくよく検討してから進めるのが賢明だ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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