全然即戦力じゃない!採用担当者を責めたくなった経験3選

2017/01/24 06:30

(Tomwang112/iStock/Thinkstock)
(Tomwang112/iStock/Thinkstock)

新入社員の仰天するような失敗談が話題になるが、即戦力のはずの中途採用でも「採用を決めたのは誰!?」と、担当者を問い詰めたくなる人が入ってくることも。

そんな困った人のせいで、「大変な思いをした」というエピソード3つを紹介する。



 

①経歴を盛りすぎ

「転職活動では、良い条件で採用されたくて経験を盛りがち。今では職務経歴書の半分、本当の実力があれば御の字と思うようにしています」


苦笑交じりに話すMさんは、自身も転職経験が多い50代男性だ。

「多くのプロジェクト経験があるという触れ込みで入社した28歳のAさんは、コミュニケーション能力も高く、感じは良かったのですが、実際に仕事を任せてみるとグダグダ。


問いただしてみたら、実績としてアピールしていた業務はどれもアシスタントやサポート程度の関わりで、主体的にできるだけの実力がないことが発覚。なんとか乗り切りましたけど、戦力不足でプロジェクトを回すのは本当に大変でした」


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②メモをちゃんと取れない

しらべぇ編集部では、以前「メモを取らない新入社員にイラ立つ」人の割合を調査したが、いい歳の人でもメモを取らず同じことを何度も聞き、困惑させられることがある。


「教わる姿勢として『真剣に聞いています』アピールのひとつが、メモを取る行為だと思います。そうした態度が取れない人は、『一度聞けば、完璧にできる』人であっても、マイナスのイメージを持たれる…新人には、そういう話をしますね」


こう語るのは多くの部下を持ち、長年新人教育も担当してきた40代女性のYさん。

「中途で入った26歳のNさんは、メモのポイントがとにかくズレてる。例えばAの手続きをする際は、営業にBとCの内容を確認してD帳票に記入し、総務に提出する――と説明したとします。その時のメモが『Aを営業に確認、帳票、総務に出す』。


それを付箋に書いて机に貼っているのですが、ちゃんとわかるのかな? と思ったら、やはり何を確認して、どの帳票に記入するのか、全然理解できてなくて…一つひとつがそんな状態なので、何度説明してもできないんです。


関連部署からもクレームが多くて、もっとシンプルな業務の部署に異動。結局たらい回しになって辞めましたが、あのレベルだったら面接で見抜いてくれないと厳しいですね」


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③花嫁修業に来られても

「制作系の仕事は若い女性が、憧れて希望する人が多い。でも地味な作業ばかりのハードな現場なので、フワフワした気持ちじゃ続きません」


そう話すのは、中堅制作会社で多くのチームを管理する30代女性のEさん。

「2人の候補者がいて、現場では経験のある34歳のFさん採用で一本化していました。それを役員が面接時の好感度だけで、29歳のTさんに決定。資料作りをさせたら、統一すべき表記がバラバラで大混乱に。その修正で、二晩徹夜する羽目になりましたよ。


改めて話を聞いたら、『実は、結婚を予定している彼が独立して制作会社を立ち上げたので、自分がそういうスキルを持てれば、彼を支えられると思って』と、にこやかに話すんです。もうあきれ果てて…試用期間終了と同時に、辞めてもらいました。それ以来、採用で役員と意見が割れたら、現場の希望を優先するルールになりましたけどね」


昨今では中途採用で「社内の人間からの紹介」を推奨する企業もあり、「社員だとヘンな人は紹介しないし、社風に合いやすい」と好評だという。

経歴の盛りすぎや基礎実務力のなさは、短い面接時間で見抜くことが難しいが、入社すれば実力のなさはすぐ発覚してしまう。新たな場所での立場を考えると、盛りすぎには注意した方が良さそうだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の働いている男女613名(有効回答数)

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