親から子へ引き継ぐ魂　『ドラえもん』人気はアニメだけでなくコミックでも根強い

2017/01/28 05:00

アニメ『ドラえもん』は毎週金曜日の19時からテレビ朝日系で放送され、多くの人が視聴している。それでは原作の漫画を読んだことある人は、どのような層が多いのだろう？

しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,362名に『ドラえもん』の調査を実施。その結果、「コミック版の『ドラえもん』を読んだことがある人」は45.4％と半数に迫る勢いだ。

『ドラえもん』はアニメだけでなく、原作も多くの人が手にしているのだ。

■ドラえもんとともに育った40代

男女別では、男性のほうが10ポイントほど多い結果である。

男性が多いのは掲載されていたのが、『コロコロコミック』など少年向けの雑誌のためであろう。ただ『小学一年生』などの小学館の学年誌にも連載されていたために、女性も4割と検討をしている。

「私は『ドラえもん』を読みたいから、女の子だけど『コロコロコミック』を買っていました」（40代女性）

ドラえもんの愛らしさが、男女問わず愛される要因といえる。

年代別では、ある世代が飛び抜けている。

40代では6割を超え、他の世代を引き離して圧倒的に多い割合である。この世代は、藤子不二雄とともに育ったと言っても過言ではない。

「僕が子供の頃には『ドラえもん』だけでなく、『オバケのＱ太郎』や『パーマン』などの藤子アニメがたくさん放送されていた。おこづかいで、『てんとう虫コミックス』の単行本を買うのが楽しみでしたね」（40代男性）

40代ではこれほど支持のある『ドラえもん』の漫画も、20代では3割程度まで減少をしている。アニメではなじみがあっても、漫画を読むまでには至らないのだろうか。

「うちの子供は、僕が小さい頃から集めた単行本を読んでます。その効果もあり、すっかり『ドラえもん』のファン。『藤子・F・不二雄ミュージアム』に行ったときには、僕のほうが興奮していましたが」（30代男性）

親から子へ受け継がれる『ドラえもん』は、今後も色あせることなくたくさんの人に愛されるだろう。

（取材・文／しらべぇ編集部・ニャック）

【調査概要】
方法：インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間：2016年11月25日～2016年11月28日
対象：全国20代～60代の男女1,362名（有効回答数）