ドラマ『A LIFE』 キムタクを輝かせる「不倫」の効果とは?
今シーズンのTVドラマで最高の視聴率を続けているTBS日曜劇場『A LIFE〜愛しき人〜』。SMAP解散後に木村拓哉が初主演するドラマとしても話題を集めている。
木村演じる沖田医師は、米国シアトルの病院で腕を磨いた天才外科医。
しかし、若き日に米国行きの道を選んだため、恋人だった壇上深冬(演・竹内結子)と別れ、幼馴染で優秀な脳外科医だった壮大(演・浅野忠信)が深冬と結婚し、壇上記念病院の副院長の座についている。
■視聴者を「キムタク派」にする「不倫演出」
美しい妻と権力をともに手に入れた壮大だが、第1話で、菜々緒演じる顧問弁護士の榊原と不倫しているシーンが描かれた。
沖田を海外に行かせたのも壮大の策略だったが、この不倫エピソードは浅野を完全な悪役に設定するのにじゅうぶんな効果があったようだ。
浅野忠信竹内結子と結婚しといて菜々緒と不倫とかクソ!って思ったけど、確かにわしも男なら菜々緒と不倫したいから納得した。
— 顎子・J・顎雄春ツアー大阪 (@ago_emon_) 2017年1月18日
A LIFE~愛しき人~
なう(2017/01/23 02:10:43)
不倫しちゃってる浅野忠信は何を言っても偽善者にしか見えない
— Maria (@maria3209love) 2017年1月22日
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■世間は不倫にきわめて厳しい
昨今、芸能界でも不倫報道が続くが、日本人の不倫への意識は、きわめて厳しいと言っていい。
しらべぇ編集部の調査でも、「たとえ絶対バレなくても既婚者とは恋愛NG」と答えた人は男性で7割、女性では9割に迫った。
また、「不倫はもっと認められていいと思う」と考える人は、男性で2割、女性では1割に過ぎない。
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■沖田・深冬は気持ちが通じてる?
第2話では、トラブルに陥った深冬の手術を沖田が助け、「息がぴったりですね」と言われるシーンも。
かつての恋人同士、また夫に裏切られている深冬が、ふたたび沖田と結ばれないとも限らないが、世間の「不倫への拒否感」を考慮するとその可能性は高くない。
浅野を下げ、木村を上げるために、不倫が小道具としてうまく使われているのは、脚本の妙と言えるかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・盛山盛夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月19日~2016年2月21日
対象:全国20代~60代の男女1,348名(有効回答数)
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代男女1,387名(有効回答数)