大人には理解不能?ヤングに人気のロングストラップキャップ

コラム

2017/02/02 20:00

こんにちは、スタイリストの久保田(フランソワ)です。

若者ファッションの中には、「大人が思わず眉をひそめてしまうようなもの」もよくあります。一方で、ヤングトレンドから始まって、大人層にまで広く浸透していくアイテムもまた少なくありません。


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■これってどっち?

ファッション業界に長くいると、出てきた瞬間そのトレンドが「世代を越えて大きく広まるかどうか」がだいたい分かるものなのですが、ときに判断に迷う微妙なトレンドもあります。

で、今迷っているトレンドアイテムがこちら。

(画像はzozo.jpのスクリーンショット)
(画像はzozo.jpのスクリーンショット)

サイズ調整のためのストラップが不必要なほど長く垂れさがってるキャップ帽です。

まだ若者の中でも一部のオシャレ層にしかヒットしていないため、キャッチーな名称も付けられておらず「ロングストラップキャップ」と呼ばれています。

そもそもキャップ自体がここ最近のトレンドアイテムのひとつであり、ストリートカジュアルだけでなくトラッドファッションやドレッシーな装いにもハズシ感覚で取り入れるようになってきています。

そんな中で変化球アイテムとして生まれたのがこのロングストラップキャップ、果たして大人層にまで広まるのかどうか、非常に判断がむずかしいところ。


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■トレンドアイテムが世代を越えて広まる要因

単なるヤングカルチャーのひとつから、幅広い年代にウケるビッグトレンドに移行するにはいくつか条件があります。

①男女どちらも着用可能

②お手頃価格

③オシャレすぎない

④コーディネートが簡単

⑤デザイン派生(アレンジ)がしやすい

⑥新しくてキャッチーな呼称


まず①②③については、キャップという身近なカジュアルアイテムですからクリアしていると思われます。ロングストラップキャップもすでに女性用も存在していますから。

(画像はzozo.jpのスクリーンショット)
(画像はzozo.jpのスクリーンショット)

④については、ここ最近のキャップトレンドがこのまま続くようであればだいじょうぶでしょう。

みんなが慣れてくれば、アダルト世代でもカジュアルすぎない大人のキャップコーデができるようになっていくはずです。


そして⑤、ブームになるにはデザイナーがアイデアを出しやすく、かつ他ブランドとの差別化が図りやすいことがポイントになります。

たとえばキャップなら、ストラップ部分の素材を変えるとか、ツバの長さを変える、配色を際立たせる、ワッペンや刺繍をあしらう、などなど。かなりアレンジのしやすいアイテムです。

(画像はzozo.jpのスクリーンショット)
(画像はzozo.jpのスクリーンショット)

最後に⑥のネーミング。ファッション誌の記事が名付け親のことが多いですが、うまくハマるとテレビなどのメディアが食いついてくることで爆発的にその名称が広まります。

目新しく、キャッチーで、旬なアイテムであればその後も広く拡散されていきますから。ガウチョパンツ、コーディガン、スカンツなどが例ですね。

このロングストラップキャップに関しては、まだこの名称の部分が弱いため、自信をもって「ビッグトレンドになる」とは言えない状況。

とはいえ、ロングスリーブ(ぶら袖)やビッグシルエットジャケットなど、だらしない系ファッションがトレンドとして続いているので、このキャップも爆発するポテンシャルは十分持っている思います。

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(文/久保田フランソワ