違法賭博の「賭け麻雀」…実際にやったことがある人はどれくらい?
福岡県飯塚市の市長と副市長が賭け麻雀をしていた問題は、全国的にも大きな話題になった。
地方首長の倫理観が問われる一件だが、市長と副市長は「麻雀で金を賭けない人がいるのか」と発言。この開き直りのような態度に、飯塚市民はおろか全国からも怒りの声が相次いだ。
だが実際問題、賭け麻雀は日本ではよく行われているギャンブルのひとつである。悪いこととは思っていても、雀卓に現金を投じてしまう人は決して少なくない。
■半数近くが「経験あり」
もちろんこれは、「賭け麻雀をしたことのある人の割合を調査してほしい」と言った飯塚市の両首長を擁護するものではない。公人が市役所の開所時間に賭け麻雀をしていたことは、正当化の余地などない。それを踏まえた上で、以下のことを論じていこう。
しらべぇ編集部では麻雀のできる全国550名の男女を対象に「賭け麻雀をしたことがあるか?」という調査を取った。
すると全体の44.5%の人が「はい」と答えた。麻雀経験者の半数近くというから、やはり賭け麻雀は「ポピュラーなギャンブル」だと見て取れる。
しかし、れっきとした違法行為。「みんなやってるし」などということは全く言い訳にならない。
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■麻雀とポーカー
日本人は麻雀が大好きな民族である。
考えてみれば、日本は戦後アメリカに占領されていたにもかかわらず、トランプを使ったゲームがあまり普及しなかった。アメリカの影響を受けた国での「賭け事」といえばポーカーが一般的で、これは違法賭博の定番ゲームである。
だが、ポーカーには「騙し」という要素がある。言い換えれば「ブラフ」というものだが、それは正直すぎる日本人には馴染まないものであるというのも事実だ。
たとえば、自分の手札が無役で相手がフルハウスだったとしても、相手が折れれば勝利を得られる。そのためには、相手をとことんまで騙す必要があるのだ。その結果大金を獲得した場合、欧米では「相手にブラフをかけた実力」が絶賛されるが、日本では「汚い手で勝った」と言われてしまう可能性が高い。
その一方で、役をきっちり揃えなければならない麻雀は、まさに日本人の性に合致したゲームと言えるだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)