自分が悪いのに!経営者が語る「ブラック会社と騒ぐ」ブラック社員
世の中には「うちの会社はブラック」という声が溢れているが、経営者側の視点から見ると、また違った景色が見えてくるようだ。
しらべぇ取材班は、経営者たちに話を聞いてみた。
①きちんと仕事をしないから残業になったのに「ブラック」と騒ぐ
「ほとんとの社員は、始業開始10分前からきちんと席に着き、就業中もテキパキと仕事をこなして、きちんと定時に帰っていきます。
でもその子は、いつも就業開始から5分ほど遅れてバタバタと会社にきて、就業中もネットサーフィンをしたりダラダラ過ごしたりなど、不真面目。
そして仕事が終わらず残業になると『こんな遅くまで仕事させられるなんて、うちの会社はブラック!』『仕事が多すぎる!』と、文句ダラダラ…。
経営者側からしたら、不要な残業をして、皆が頑張って稼いだ会社のお金を無駄に奪う、『あなたのほうがブラック社員だ!』と言ってやりたいです」(インテリア小売業経営/女性・33歳)
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②能力を過信している人に限って、「ブラック!」と騒ぐ
「きちんと仕事をしてくれている人って、お給料に関しても『こんなにイイお給料をもらっていて、ありがたい限りです…』と、すごく謙虚なんですよ。
逆にたいして仕事で成果もないのに、自分の能力を過信している人に限って、『こんなに頑張っているのに、給料が低い!』『ブラック!』と文句ばかり。
イヤなら転職すればいいのに、こういう人たちに限って、会社に居続けるんですよね…。『昇給しろ!』『ボーナスをもっとよこせ!』と騒いできますが、
経営者といえども人間だから『こんなにイイお給料を…』と言ってくれる人たちにこそ、もっと昇給もボーナスもあげたくなります」(化粧品小売業・男性/36歳)
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③辞める、辞める詐欺をする社員にされた仕打ち…
「その男性社員も10年間勤めてくれていたんですが。ことあるごとに『もっと給料を上げないと辞める』と…。そのたびに昇給の話し合いをし、
やがてはそれまでなかった課長枠をつくって、役職手当という形で3万円をプラス。でも『辞める、辞める。もっと給料上げないと辞める』の繰り返し。
もうこれ以上は払いきれないと、『しょうがない。残念だけれど、もっと給料のいい会社に転職してくれ』と宣言したら、
『不当解雇だ! 自分の利益ばかり追求して、社員に金をまわさないブラック会社め!』と言われ…。製造業の中では、かなりの額の給料だったはずなのに。
10年間大事にしていた社員にこんな裏切りをされて、会社をたたもうかと思うほど落ち込みました…」(製造業経営/男性・58歳)
「ブラック会社」と言いつつも、実はその社員に問題があった…ということもあるのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・オレンジおっかさん)