石原元知事がツイート再開で豊洲問題に言及 でも8割は「豊洲食べたくない」
5日、任期満了にともなう東京・千代田区長選が行われ、即日開票の結果、現職の石川雅己氏が5回目の当選を果たした。
石川氏陣営には小池百合子都知事が繰り返し応援に入り、自民党推薦の与謝野信氏に1万票以上の差をつけて圧勝。
「都議会のドン」と言われた自民党の内田茂都議は、お膝元で手痛い敗北を喫することとなった。
■石原元知事が4年ぶりにツイート
そのドン・内田都議とともに4期13年にわたって都政に君臨した石原慎太郎・元東京都知事が、4年ぶりにツイートを投稿した。
内容は、築地市場の豊洲移転問題に関するものだ。
世の中では今もなお、小池知事による豊洲問題に関する質問状に対し、私が具体的な回答をしていないということであるらしいが、それは間違いです。私は全ての質問に対し、ひとつひとつ記憶を遡りながら誠意をもって回答した。質問・回答の全文は、文芸春秋本誌の昨年12月号に掲載した。
— 石原 慎太郎 (@i_shintaro) 2017年2月5日
1月に東京都から発表された調査結果で、豊洲新市場の地下水から環境基準の最大79倍のベンゼンや、検出されてはならないシアンなどが検出され、移転が決定された当時の石原氏に注目が集まっているためだろうか。
なお、2009年8月までの調査で、敷地の36%の地点から環境基準を超える有害物質が検出され、ベンゼンは環境基準値の最大43,000倍、シアンは860倍であったにもかかわらず、この場所への移転が進んだ経緯には疑問が残る。
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■豊洲市場「食べたくない」が8割以上
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,400名に聞いたところ、「豊洲新市場で流通した食品を食べたい」と答えたのは、わずか15.1%。8割以上が「食べたくない」と回答した。
ちなみに都民では83.6%が、築地市場と関係が深い首都圏エリアでは83.9%が「食べたくない」と考えている。
これは、「安全・安心」という言葉のとおり、科学的事実だけでなくイメージとして安心感が求められる食品市場にとって、現段階では絶望的な数字と言っていいだろう。
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(文/しらべぇ編集部・盛山盛夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20代~60代の男女1,400名(有効回答数)