「嫌われる勇気」の真逆「嫌われたくない女子」の悲しい努力

2017/02/10 05:00


嫌いな相手にも好かれたい
(©ぱくたそ)

アドラー心理学について書かれたベストセラー『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社)は、ドラマ化されるまでになった。しかしその真逆の考えを持つ人も、まだまだ世の中には多い。

しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,400名に「嫌いな相手について」の調査を実施。

その中で「嫌いな相手でもあっても、自分は嫌われたくない」と答えたのは25.4%で、それほど多くないことが判明した。

そんな都合のいい話は、現実的でないと思っている人が多いようだ。



■若い女性は嫌われるのが怖い

20代から30代の比較的若い女性に、嫌われたくない傾向が見られる。

嫌いな相手にも好かれたい性年代別グラフ

「嫌われると自分を否定された感じがする。できる限り、誰からも嫌われたくない。相性もあるから、難しいのはわかるけど…」(20代・女性)


また男性からも、こんな意見が。

「上司が自己中で嫌い。ただ上司から嫌われても、プラスになるになることはない。だからって、一生懸命にこびている自分が悲しくなる」(30代・男性)


嫌いな相手にまでいい顔をするのは、かなり疲れそうだ。


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■避けても絡んでくる厄介な人は嫌いになるしかない

相手を嫌うこと自体、あまりいいことではないと思っている人もいる。

「簡単に人を好きか嫌いかで判断する人は、その分、自分も追い詰めていると思う。人を嫌うことはパワーがいるから。他人を気にしすぎなんじゃないのかな」(40代・男性)


ただ人格的に問題がある人には、きれい事が通用しない場合も。

「こちらが避けても、絡んできてひたすら文句を言ってくる人が同じ部署にいる。気にしない…と思っても、毎日だと疲弊するのは当然。この人のせいで多くの人が辞めた」(30代・女性)


批判ばかり聞かされれば、嫌いになってしまうのは無理もない。

「面倒な相手には嫌われていいと思うけど、目をつけられるとさらに絡んでくる。そうなるのも嫌なので、作り笑いで対応をしている」(30代・男性)


嫌いな相手に左右される人生は健全ではない。あまりに疲弊させられるならば、距離を取る選択が必要かも。

・合わせて読みたい→嫌われる勇気を! 仕事内容は好きなのに人間関係が嫌な人たち

(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20代~60代の男女1,400名 (有効回答数)

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