「嫌われる勇気」の真逆「嫌われたくない女子」の悲しい努力
アドラー心理学について書かれたベストセラー『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社)は、ドラマ化されるまでになった。しかしその真逆の考えを持つ人も、まだまだ世の中には多い。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,400名に「嫌いな相手について」の調査を実施。
その中で「嫌いな相手でもあっても、自分は嫌われたくない」と答えたのは25.4%で、それほど多くないことが判明した。
そんな都合のいい話は、現実的でないと思っている人が多いようだ。
■若い女性は嫌われるのが怖い
20代から30代の比較的若い女性に、嫌われたくない傾向が見られる。
「嫌われると自分を否定された感じがする。できる限り、誰からも嫌われたくない。相性もあるから、難しいのはわかるけど…」(20代・女性)
また男性からも、こんな意見が。
「上司が自己中で嫌い。ただ上司から嫌われても、プラスになるになることはない。だからって、一生懸命にこびている自分が悲しくなる」(30代・男性)
嫌いな相手にまでいい顔をするのは、かなり疲れそうだ。
関連記事:「叱る人がいなくなれば終わり」10代女性の7割も 相手を思うからこそ…
■避けても絡んでくる厄介な人は嫌いになるしかない
相手を嫌うこと自体、あまりいいことではないと思っている人もいる。
「簡単に人を好きか嫌いかで判断する人は、その分、自分も追い詰めていると思う。人を嫌うことはパワーがいるから。他人を気にしすぎなんじゃないのかな」(40代・男性)
ただ人格的に問題がある人には、きれい事が通用しない場合も。
「こちらが避けても、絡んできてひたすら文句を言ってくる人が同じ部署にいる。気にしない…と思っても、毎日だと疲弊するのは当然。この人のせいで多くの人が辞めた」(30代・女性)
批判ばかり聞かされれば、嫌いになってしまうのは無理もない。
「面倒な相手には嫌われていいと思うけど、目をつけられるとさらに絡んでくる。そうなるのも嫌なので、作り笑いで対応をしている」(30代・男性)
嫌いな相手に左右される人生は健全ではない。あまりに疲弊させられるならば、距離を取る選択が必要かも。
・合わせて読みたい→嫌われる勇気を! 仕事内容は好きなのに人間関係が嫌な人たち
(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20代~60代の男女1,400名 (有効回答数)