「個性的」は褒め言葉か?正直微妙な時“褒めっぽく”使う人も

2017/02/19 06:30


(patronestaff/iStock/Thinkstock)
(patronestaff/iStock/Thinkstock)

半数以上が「褒められるのが苦手」という調査結果を紹介したが、コミュニケーションを円滑にする「褒め」には、“これって褒められているのか?”と微妙な気持ちになる言い回しも存在する。

そのひとつが「個性的」というキーワード。

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,400名を対象に「『個性的だね』は褒め言葉だと思う」人の割合を調査した。


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■褒め言葉と感じる人は3人に1人

全体では33.1%が「褒め言葉だと思う」と回答。裏を返せば3人に2人は「褒められているわけじゃないな」と、感じているとわかった。

男女別で見ると男性は33.0%、女性は33.3%で差はほとんどないが、性別・年代別では同年代でも男女に感覚の差があるようだ。

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20代の男性が最も少ない26.5%、一方女性の37.1%は最多の40代女性39.6%に次ぐ数値で、その差は10.6ポイント。

20代男性が「個性的だね!(にこっ)」と言って、女性が“褒められた!”と思っても、本当のところは実のないやり取りになっていそう。

さらにエリア別で見てみると

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北関東が半数に迫る46.8%。次いで北陸が40.7%と、「個性的は褒め言葉」と考える割合がかなり高めとなっている。その一方で、甲信越は29.3%、東北は29.2%と低めの数値。

「個性的である」ことに対して、肯定的なエリアと否定的なエリアがあるといえそうだ。


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■正直微妙な時に“褒めっぽく”使う人も

褒め言葉だと思う人、思わない人、それぞれの話を聞いてみた。

<「個性的だね」は褒め言葉だと思う>

「自分にあまり特徴がないと感じているので、個性的だと言われると嬉しいですね。ちょっと『ないものねだり』みたいなところもありますけど。(笑)


大人になってから少しずつ、個性を出すことの重要性を感じるようになった気がします。周りの人をよく見ると、年齢を重ねても充実している人は、アクが強いというか、個性的な人が多いので、人に個性的を感じさせるのはポジティブなことだと思います」(30代・男性)


「育った年代もあるかもしれませんが、人と違うものを持つとか、個性的であることがクールでカッコいいと感じるところがあります。自分なりの工夫がなければ、個性的という印象は与えられないので。


外国人の友人が多く、個性をアピールすることが大事だというスタンスの人が周りにいるので、ユニークとか個性的って、褒め言葉だと思いますね」(40代・女性)


<「個性的だね」は褒め言葉だと思わない>

「個性があるのは当たり前のことで、褒めているというのとは、違うと感じます。極端に控えめで、おとなしい人も、それはそれで個性だし」(20代・男性)


「私自身が『個性的だね』と言う時って、“褒めるポイントがないなぁ”という時なので、褒めっぽく言いはしますけど正直褒めてはいないです。どちらかというと微妙で『自分ならしない、欲しくない』ってニュアンスがあるかなぁ。


本当に良いと感じた時は『かわいい』とか、『素敵』とか、もっとはっきり褒めワードを使うと思いません?」(30代・女性)


人との関係性において、自分の価値観や個性を伝えることが大切なのは間違いない。その一方で、「個性的」と言われて喜ぶ人もいれば、「私、微妙だと思われてる?」と感じる人も。

心から褒めていると伝えたい時には、どういう点を良いと思っているのか、言葉を重ねて伝える必要がありそうだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20代~60代の男女1,400名(有効回答数)

アピール褒め言葉調査ポジティブ個性的
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