【おんな城主直虎】龍潭寺の僧・傑山が「様付け」されるほどの人気者に
「ダークホース」という言葉がある。競馬でも、本命馬と対抗馬の接戦に割って入るような「第三の馬」がたびたび取り沙汰される。
『おんな城主直虎』でも、やはりダークホースが存在するようだ。
今年の大河ドラマは、男優ツートップが注目されている。すなわち三浦春馬と高橋一生のことだが、その間に龍潭寺の僧侶傑山を演じる市原隼人が割り込んだ。
Twitterを見ても、傑山の「活躍」が毎週のように話題になっている。
■「傑山様」を慕う声
この世は「予想外」で満ち溢れている。
番組プロデューサーは、当然ながら「このような配役にすればきっと人気が出るだろう」という推測のもとでドラマを制作しているはずだ。だが、もちろんそこにも予想外の事態は発生する。決して主役筋ではない傑山というキャラが、今や「様付け」されるほどの人気を得ているとは誰も想像できなかったのではないか。
昨日傑山様の筋肉にテンション上がってたけど頭痛に負けて死んだように寝て、起きたら昨日の傑山様ツイートの通知が久々にえらいことになってて皆さんも無事筋肉に撃ち抜かれたことが確認できたので満足です☺️
— 雨衣(oui) (@ssj_44) February 6, 2017
https://twitter.com/hijiri_arexst/status/828214512880742400
今日も傑山様が素敵でしたありがとうございます💪💪#おんな城主直虎
— ちゃんなお (@channao_2010) February 5, 2017
毎週日曜日が近づくたび、Twitterでは「傑山様」という文字が溢れるようになった。このままでは、社会現象になってしまいそうな勢いだ。
関連記事:上沼恵美子の冠番組、25年の歴史に幕 異例の終了劇に違和感も
■戦場でも大活躍の傑山
ところで、この傑山という僧侶は実在の人物である。
傑山は文武両道の男だった。この当時の僧侶は、現代とは違い軍人としての訓練も受けている。武蔵坊弁慶を例に取っても分かる通り、日本仏教の僧は武者でもあったのだ。
傑山の生年は分かっていないが、没年は西暦1593年なので当時としては長寿だったはず。しかも彼は直虎死後の1584年、小牧・長久手の戦いに徳川方の一員として参戦している。そこで豊臣方の軍勢を打ち破るという戦功を立てた。
ドラマでも怪力無双の豪傑僧侶として描かれているが、実際の傑山もあのようなイメージだったのではないか。
関連記事:『笑点』司会が好評の落語家・春風亭昇太 その人気に傾向判明
■マイナー人物の「出世」
今年の大河ドラマは、前作以上にマイナーな歴史人物が登場する。
井伊直虎ですらも、最近その姿が知られるようになった人。彼女の周囲の人物や龍潭寺という寺社などは、敢えて悪い言い方をすれば去年までまったくネームバリューがなかった。
だが、彼らの「出世」はすでに始まっている。今年は誰が「大河MVP」に輝くのか。これからの展開に目が離せない。