今の仕事に満足している人の割合は 決め手はやっぱりアノ問題か
平日の多くの時間を費やす仕事。出勤の準備から始まると考えると、起きている時間の多くを「仕事のために使っている」と感じる人も少なくない。
「お金のため」と割り切って働く人もいれば、「やりがい」を感じて楽しく働く人もいるだろう。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の有職者男女690名を対象に「今の仕事に満足している」人の割合を調査した。
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■意外と多い? 少ない?
全体では36.4%が「今の仕事に満足している」と回答。4割近い数字に「意外と多い」と感じる人もいれば、「半数以下か」と思う人もいそうな割合だ。
男女別で見ると男性は34.5%、女性は40.3%で女性の方が、現在の仕事を前向きにとらえている人が多い結果に。
性別・年代別で比較してみると
30代の男性が最も少ない24.2%とかなり低く、最多の60代女性60.0%との差は35.8ポイント。
同年代女性の38.1%とも14ポイント近い開きがあり、同期入社でも30代は「楽しく働く女性と、不満を抱えている男性」に分かれている可能性も。
また、50代女性と60代男女は高めの傾向があり、若い人にとっては先の長い仕事人生に、希望が持てそうな結果となっている。
さらに年収別で見てみると
基本的には、年収に比例して「今の仕事に満足している」人の割合が上がり、ピークの700万~1,000万円未満では47.3%。半数近い人が満足していると回答。
報酬が仕事の満足度に関係性が高く、「お金のために働いている」人がやはり多いのだろうか。
しかし、1,000万円以上では39.0%で8.3ポイント下降。年収と仕事への満足度が、必ずしも比例しない層もいる結果に。
以前の調査で年収1.000万円以上は、全体の15.1%の倍以上となる35.6%が「休日も自宅で仕事をしてしまう」と回答している。
一定のラインを越えると「お金だけでは、心が満たされない」といえそうだ。
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■人間関係も重要
現在の仕事に満足している人、していない人、それぞれの話を聞いてみた。
<今の仕事に満足している>
「同年代では給与が高い方ですし、任されている領域も広いので、今の仕事には満足しています。あとは上司に恵まれているのが、大きいですかね。以前の職場では酷い上司と、できない部下に苦労させられましたから…(苦笑)」(40代・男性)
「今は時短勤務なので給与は多くないですが、産休もちゃんと取れたし、会社の雰囲気が良いので」(40代・女性)
<今の仕事に満足していない>
「就活に失敗して、グレーかブラックか微妙な会社に入っちゃったので、後悔しています。今よりマシな会社だったら、どこでもいいって感じ」(20代・男性)
「別にやりたい仕事があったのですが、希望のところには入れませんでした。それなりにがんばって収入は悪くないけど、満足はしていません。だからといって今から、希望の職種には就けないでしょうし…仕事以外のやりがいを見つけたいです」(30代・女性)
満足している人は人間関係について語る傾向があり、かなり重要なファクターといえそう。
数値で測れる年収の要素が大きくはあるが、職場環境で見てみると「今の仕事いいかも」と思えるポイントが増えるかも。その一方で、逆に「いいところないな…」となる人が少ないことを祈りたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20代~60代の有職者男女690名(有効回答数)