『カルテット』夫婦が壊れるまでの描写が生々しい 「残酷すぎる」と話題に
火曜日に放送中のドラマ『カルテット』(TBS系)。21日放送中の第6話では巻真紀(松たか子)と巻幹生(宮藤官九郎)の夫婦生活が終焉を迎えるまでがリアルに描かれ、「生々しい」と話題に。
■破滅を迎える夫婦生活が「リアルすぎる」と話題に
「結婚しても恋人のようにいたかった」と語る幹生。
しかし、真紀は「家族になりたかった」と相反する考えだった。休日はふたりで散歩してカフェのコーヒーを飲みたかった幹生に対して、外は寒いしお徳用パックのコーヒーでいいと言う真紀。
ふたりが付き合うきっかけだった「幹生がプレゼントした詩集」も、真紀はほとんど読まずに汚してしまい、最終的に鍋敷きにしてしまう。
そういった真紀の「何をしても自然体でいられる空気感」に幹生は耐えられなかったと言う。結果、幹生の失踪というかたちでふたりの夫婦生活は幕を引いた。
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■ふたりに同情しつつも咎める意見も
ネット民からはふたりに同情しつつも、お互いの努力不足と認識の違いを指摘する声が。
まきまきは相手のことを考えてるようで考えてない人間だよね。
・勝手に唐揚げにレモンかける
・寒いからって散歩を拒否
・寝る時に自分は電気を消さない
まきまきは選択肢を与えない人間で夫の母親と似てる。2人とも善意を押し付けてるだけ。
クドカンが逃げるのもわかる。#カルテット— ぽんず@割烹着 (@pnz_tkhs) 2017年2月22日
クドカン夫は好きで妻になった人のからあげにレモンかけたり、お出かけに誘っても家にいたがったり、人生の1本勧めても途中で寝たり、そうゆう行為で少しずつ少しずつオセロがひっくり返って、挙げ句の果てに好きな詩集を鍋敷きにされてとうとうオセロが真っ黒になっちゃったんだろうな。#カルテット
— ゆ (@na_na057) 2017年2月21日
クドカン夫は最初から相手と関係を構築する努力を放棄してた。相手に「こうしてほしい」という願望を持ちながら、自分からは一切何も言わず、相手が理想通りに動いてくれない事に絶望して全て投げ出して逃げ出した。「言わないで我慢する優しい俺」に酔ってるだけ。#カルテット
— 切島 (@RyKrs) 2017年2月21日
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■『逃げ恥』と比較する声も
また、前枠である『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)と比較する声も。
これまで、別府司(松田龍平)の趣味や考え方の好みが合っている同僚との関係や、家森諭高(高橋一生)のなんでも言い合える夫婦関係、いずれも破綻している。
真紀の場合を含め、すべてケースにおいて肝心なところで逃げてしまったからとも言えるだろう。
『逃げ恥』の場合は、それらの失敗を最終的にふたりが向き合ったため苦難を乗り越えることができた。
しかし、『カルテット』では収集つかず壊れていくさまがリアルに描かれていたため、視聴者からは「現実を見せつけられた」「『逃げ恥』はファンタジーだったんだ」という声も。
・『逃げ恥』『カルテット』。いつから火曜10時は夫婦のあり方について考えさせられる時間になっていたんだ…
・契約というかたちできちんと話し合いハッピーエンドを迎えた『逃げ恥』。愛し合っていたのに違和感を黙っていたからどうにもならなくなった『カルテット』
・両方とも観て言えるのは、話し合うことは大切だということ
幹生が来杉有朱(吉岡里帆)を2階から突き落とすという衝撃シーンで終えた第6話。有朱が奪おうとした真紀のバイオリンこそ、幹生が守りたかった夫婦生活そのものなのかもしれない。
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