ゴールデン冠番組の出川「なんにも変わってない」リアルガチの魅力
芸歴32年の出川哲朗が、ゴールデンの冠番組を掴んだ。
4月から始まる『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系 土曜19時54分~)は、2014年から今年1月まで7回を重ねた人気特番のひとつ。(特番初回は4回企画のため全10回放送)
行く先々で「充電させてくれませんか?」とお願いしながら電動バイクで旅をする、リアルガチ芸人の本領が発揮される企画だ。
2014年8月に放送された同企画初回のスタート地点である、出川の実家・神奈川県横浜市の老舗海苔店「蔦金商店」でゴールデンのスタートを切るべく会見を開催。
横浜というやや離れた場所での会見にも関わらず、多くの報道陣が出川の晴れ舞台を取材に訪れた。
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■「出川さんは持ってる」
会見の序盤、演台に登場したタイミングから会場そばの踏切から警報が鳴り響いていたのだが、出川がマイクの前で熱弁を振るい始めると、轟音を立てて電車が通過。
「大事なとこ!」と電車にツッコミをいれるなど、いきなり報道陣は笑いに包まれる。
番組プロデューサーのテレビ東京・平山大吾氏が「出川さんは“持っている”、ミラクルが起きる」と語っていたが、会見冒頭からそれが証明された形だ。
そうした“笑いの神様”的なものだけではなく、会見を盛り上げる話術はさすがベテラン芸人。
一緒に旅をしたいゲストを問われて、「夢物語なんですけど、石原さとみちゃん、長澤まさみちゃん、吉高由里子ちゃん。男性だと、矢沢永吉さん、東京ヤクルトスワローズの山田哲人さん」とリアルガチすぎる希望を回答。
また、訪れたい場所について質問されると「やっぱり出川哲朗ですから、海外でしょう!」とぶち上げ、「まずは近隣の台湾とか、ハワイとか…最終的にはマンハッタン。ええ、みなさんご存知のように、英語のほうはおかげさまで堪能なんで」と発言するシーンも。
記者が期待するであろう回答をしっかり汲み取る技術は、伊達ではない。
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■「なんにも変わってない」
「冠番組をやりたいと、ずっと言い続けてきた」と、夢がかなった喜びを語った出川。
今でこそ子供からお年寄りまで「お、出川だ!」と人だかりができ、小さな子供が「ケガしないでね。がんばってね」と声をかけてくるというが、かつてはやんちゃな一般人に暴力を振るわれるなど、大変な時代もあった。
「ここ7・8年で変わった」というが、そうした変化に対し「僕自体がやってる仕事内容は、なんにも変わってないんですけど、時代が変わったんですよね」と、物柔らかく話す。
やり続けることで「時代が追いついた」とも解釈できるのだが、周りがどう扱おうとも、なにも変わらずに声を張り、体を張り続ける姿が、多くの人々の心に届いた結果だろう。
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■報道陣に「ワイロ」の自家製海苔を配布
会見の最後には、報道陣に実家・蔦金商店の名物であり、食通のタモリなども絶賛する自家製海苔をはじめとした番組グッズを「ワイロ」と笑って言いながら、一人ひとり手渡し。
多くの報道陣に見送られて、47都道府県全制覇を目指すゴールデン最初の目的地・伊勢神宮へと旅立っていった。
番組開始は4月15日とまだまだ先だが、“持ってる”出川が巻き起こすミラクルを楽しみに待ちたい。
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(文/しらべぇ編集部・ガガ)