できちゃった婚はアリ? 30代以下男女の温度差と女子の「不安」
「できちゃった婚」はアリ?ナシ?男女で差が出る世代、出ない世代がありました。
結婚を決める前や入籍前に妊娠が発覚する、いわゆる「できちゃった婚」。昨今では「授かり婚」と呼ばれることも増えた。
厚生労働省の調査では、2009年にできちゃった婚で生まれた子供は約12万5千人。第1子出生数のうち25.3%にあたり、1980年の12.6%と比較すると倍以上になっている。
できちゃった婚が増えているのは、「結婚前でも愛情があるなら、性交渉を持って構わない」と考える人が多くなったことが要因のひとつだろう。
昔ほど気兼ねすることはなくなったとはいえ、普通に結婚式を挙げるのとは事情が少し違ってくるため、当人側は周囲の反応も気になってしまうはず。
しらべぇ編集部では全国20~60代の男女1,400名を対象に、国民の「できちゃった婚に違和感がある」割合について、調査を実施した。
■できちゃった婚に違和感がある人の割合は?
全体の38.4%が「できちゃった婚」にしっくりこない感覚があると回答している。
性別・年代別で集計すると20~30代男性は、ほかの年代と比べて違和感を持つ人が少なく、一方で20~30代女性は4割を超える。一方で、40代以上では男女差が小さいようだ。
厚生労働省が発表している、できちゃった婚の割合を母の年齢別にみると、若くなるほど高く、「15~19歳」で8割、「20~24歳」で6割、「25~29歳」で2割、30歳以降で1割となっている。
24歳以下ではできちゃった婚が逆に主流となっているものの、当事者の男女間での意識の差は大きいのだ。
違和感を持つ要因のひとつは、若年層の離婚も、できちゃった婚同様増えているからなのかもしれない。
若年層の離婚で問題となるのは、女性が自立しやすい社会環境が整っていないため、子供の貧困など新たな問題に発展する可能性がおおいにある。
長年、後れを取っているとされる女性の自立が欧米並みになれば、できちゃった婚への印象も変わってくるのではないだろうか。
(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
対象:全国20代~60代の男女1,400名(有効回答数)