最も「治安がよい・悪い」イメージの街は?東京・大阪に意外な差も
凶悪な事件が起きると、「日本も最近、治安が悪くなった」と感じることがあるかもしれない。
しかし実際には、「刑法犯の認知件数」「人口10万人あたりの犯罪率」ともに2002年をピークに減少傾向。2015年の認知件数は、2002年の4割程度だ(警察庁発表)。
全体で見れば、日本の治安はよくなっていると言っていい。その中でも、「地域による安心感の違い」はあるのだろうか。
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,400名を対象に、全国主要11都市の中から「最も治安が良さそうな街」を選んでもらった。
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■新潟・東京が上位
もっとも「治安が良さそう」という印象を持たれているのは、新潟市、東京都が僅差で追い、3位に仙台が続く。札幌、京都までが1割以上の支持を集めた。
新潟や仙台といった、地方にあるやや小さめの政令指定都市が「安心・安全で暮らしやすそうな街」というイメージがある一方で、なぜか東京がランクインしているのが不思議だ。
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■東京の犯罪件数(人口1,000人あたり)は全国2位
2015年の刑法犯認知件数を各県の人口で割った1,000人あたりの犯罪件数は、大阪が頭ひとつ抜けているものの、東京都は全国2位だ。
実際の犯罪件数が多い5都府県のうち、東京以外は「治安イメージ」でもすべて下位。また、大阪は、件数でもイメージでも全国最下位という結果となった。
治安イメージがよいだけで実際の犯罪率が高い東京は、3年後に迫った五輪開催を前に、さらなる犯罪減少に向けた努力が求められるだろう。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代~60代の男女1,378名(有効回答数)