『タラレバ娘』高スペック彼氏はなぜ振られた?原因と対策を心理分析
日本テレビ系で水曜22時に絶賛放送中のドラマ『東京タラレバ娘』。
2月22日放送の第6話で高スペック彼氏・奥田(速水もこみち)と別れた倫子(吉高由里子)に対して、視聴者もツイート実況で「自身も経験した」「気持ちはわかるが倫子ももうちょっとがんばれ」の反応が多かった。
https://twitter.com/lalan_nyan/status/834432438218534912
確かに話し合うとかそういう次元ではなく価値観や相性が合わない場合もあるであろう、だがしかし、だかしかしだよ、倫子さんは奥田さんにもうちょっと思ったこと言ってれば、奥田さん優しいから全力で倫子さんに合わせてくれたりなんとかしてくれただろうにと思ってしまうのだよ#東京タラレバ娘
— 初めてのデートはベイマックス (@kagituitenaino) February 22, 2017
恋愛に限らず人間関係は趣味が合っても価値観が合わなければ続かないし、趣味が合わなくても価値観が合えば長く続く逆の事もある。
趣味と価値観が合えばなお良いだろうけど続かない事もあるからね。
人間関係って不思議だと改めて考えさせられるドラマだとふと思った。#東京タラレバ娘— ディーン・フクヤマ (@masuyou1005) February 22, 2017
だが恋愛とは、男女でするものだ。奥田には問題がなかったのだろうか。しらべぇ編集部は、心理カウンセラー園絵氏に、「高スペック彼氏・奥田の問題点と対策」の分析を依頼した。
■高スペックイケメン・奥田が振られた要因とは
園絵:作品内の奥田の行動はとてもアクティブでアウトドア派でした。一方、倫子はインドア派です。
奥田の完璧さに惹かれた倫子でしたが、いざ付き合ってみると、趣味や価値観の食い違いが大きく、違和感を覚えるようになります。ここをチューニングできずに、ストレスを溜め込んでいきました。
完璧な奥田でしたが、人間には完璧な人よりも、失敗の多い人間に心理的距離を近く感じる傾向があります。さらに奥田は、自分の趣味を恋人にも共有したがるタイプでした。
干渉をしないタイプであれば、話は変わったのかもしれません。「自分が楽しいことは他人も楽しい」を正義と考えていると、奥田のような失敗をしてしまうものです。
奥田はSVR理論を理解する必要があったように思います。
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■人間関係の潤滑油「SVR理論」とは
園絵:SVR理論とは他人と交際するうえでの大切な基盤となる理論です。刺激(Stimulus)、 価値観(Value)、補い合える役割(Role)の3つの条件が満たされれば関係性は深くなります。
奥田でいえば、相手に刺激を感じさせることは、クリアしていました。倫子は、むしろそこに惹かれていました。お互いが足りないものを補い合えていたかどうかもクリアですね。倫子が欲していた優しさを奥田は補っていました。
ただ価値観は徹底的にダメでしたね。倫子の「セックス・アンド・ザ・シティを一緒に観たい」との要望に「あれは映画じゃないでしょ」とバッサリ切り捨てました。価値観において完全にマイナスです。
他人の価値観の否定は、そのまま破局に繋がる地雷的存在であると、認識しておく必要があるでしょう。
自身の価値観とは、あくまで人生経験にもとづく独断と偏見による判断基準でしかない。だが、否定されると、人格も否定されたと感じる人は意外と多いものだ。
自分がよいと思うモノが、必ずしも他人もよいと感じるとは限らない――という意識を持っておけば、異なる価値観の相手ともうまく付き合えるはず。
価値観の多様性を認めるようにすれば、モテ道の一歩を踏み出せるのではないだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵)