早生まれは損なのか?得なのか?結論は意外にも…
日本では1月1日から4月1日までに出生した子供は「早生まれ」となり、前年の学年扱いになる。西暦は同じにもかかわらず、生まれた月の違いで「先輩・後輩」に分断。わずか1日違いの4月1日と2日で学年が変わるシステムは独特だ。
運動部などでは学年が1年異なると主従関係が生まれるだけに、早生まれは得をしているように思える。
しかし、実質的に1歳違うにもかからず同じ学年とされてしまうことで、体力や学力にハンディキャップが発生するとの指摘があり、「早生まれは損」とする説も。
一体世間はどのように感じているのだろうか?
■早生まれは損だと思う?
実態をつかむべく、しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1,363名に「早生まれについて」の調査を実施。
結果、「損だと思う」と答えた人はわずか2割。損だと感じている人も確実に存在しているものの、約8割は「損だとは思っていない」ことがわかった。
ちなみに世代別で見ても「損だと思う」と答えた人は全世代2割台になっており、とくに差はなかった。
関連記事:付き合うなら自分と似た人がいい? 似た者恋愛のメリット・デメリットとは
■早生まれにメリットとデメリットを聞いてみた
3月生まれの30代Sさんに、早生まれのメリットやデメリットについて聞いてみた。
「メリットといえば、やはり同学年の人間より1歳若くいられること。みんなが20歳だったとき、自分はまだ十代。当然ながら、三十路の場合は二十代に。たかが1歳の差ですが、天と地ほどの違いがあります。あとは上下関係の厳しい野球部にいたとき、同じ年齢の後輩にえらそうにできたことくらいですかね。
逆にデメリットですが、学生時代、同級生と体格や運動能力にやっぱり差があったかも。あと思い浮かぶのは、成人式のときに友達が酒をガブガブ飲んでいるのに自分は飲めなかったことですかね」
メリットもデメリットもある早生まれ。「どちらが得・損」と判断すること自体が野暮なのかも。
・合わせて読みたい→「9月新年度制」をどう思う? 採用したら早生まれの概念も変わる
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)