3・11東日本大震災から6年…国民の地震に対する意識は
深刻な被害をもたらした東日本大震災から、2017年3月11日で丸6年を迎える。
復興はだいぶ進んだように見える一方で、被害の爪痕が残されている地域は少なくない。
被災地の人々の心の傷が完全に癒えるには、もう少し時間がかかるだろう。
地震の一番の怖さは、忘れたころに突然やってくること。日ごろから対策や心構えしておくことが大切である。
そこで、しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,361名を対象に、日ごろの地震に対する意識について調査を実施した
■地震に対する意識 6割が「ある」
地震に対する意識をどの程度しているのか聞いたところ、かなり意識している人は15.4%。まあまあ意識していると回答した人と合わせると、6割近くが地震に備えているようだ。
東日本大震災などの教訓から、持ち出し袋や備蓄、家具の固定など、対策している人も多いだろう。
一方で、「あまり意識していない」(30.5%)人と「ほとんど意識していない」(10.9%)人は合わせて約4割。
都道府県別で集計すると、北海道、広島、福岡の各道県民では、意識していない割合が過半数。3.11の被害が少なかった地域に住む人から危機意識が薄れているようだ。
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■大きな地震はまたやってくるはず
東日本大震災から6年、阪神・淡路大震災から22年が経ち、当時の意識を持続することは、とても難しい。
しかし、2012年に発表された文部科学省の地震調査研究推進本部の資料によると、今後30年以内に南海トラフ地震や首都直下地震が発生する確率は60~70%。東海地震は88%とも言われている。
今後、また、大きな地震に遭うことを考えながら生活していかなければならないのはあきらかである。
被害を最小限に食い止めるために、何ができるのか。家族で防災対策を見直してみてもよいだろう。
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の男女1,361名(有効回答数)