幼稚園で虐待なぜ起こる?園長やスタッフの心理を専門家が分析

社会

2017/03/17 11:00

(MIXA next/Thinkstock)
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国有地を格安で払い下げて問題になっている学校法人「森友学園」が運営する幼稚園で、虐待の疑惑があると国会で民進党が指摘した。

その件に関連し、漫画家・清野とおる氏が過去に自身のブログに掲載した漫画『地獄保育園』が注目を集めている。

『地獄保育園』は、清野氏の幼少期のトラウマである虐待の数々や顛末が全5話の漫画で表現されていた。

鬼畜の所業をやってのけた地獄保育園の園長や副園長の心理は、一体どうみるべきなのか。

しらべぇ編集部は、心理カウンセラー園絵氏に分析を依頼した。


 

■園児をまるで囚人のように

園絵:第1話の「暴力によって園児に土下座させ、無実の罪を償わせるエピソード」は、マインドコントロールに近い心理がありますね。まだ幼い園児たちは大人の行動に従順です。


心理学の実験によると、普通の人たちを看守役と囚人役にグループ分けして、刑務所の施設を使って演じさせると、看守役は乱暴に拍車がかかることが証明されています。


園児たちの行動を支配し、まるで囚人のようにあつかうことで、園長と副園長は、看守化してしまったのだと考えられます。卑劣ですね。



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■保母もコントロールされている

園絵:第2話で、消化訓練と称して児童を煙と異臭でパニックに陥れてますね。保母さんもいっしょに泣きわめく地獄絵図のようなエピソードです。


園長も副園長も完全に人間の理性を失っています。パニック状態に陥らせて、児童たちの苦しむ姿や弱っていく姿をみて優越感に浸っているのでしょう。鬱憤ばらしの意味合いが強いように思います。


保母さんが懸命に子供を守ろうとしていて素晴らしいです。しかし、保母もまた「私がいないと園児たちが危ない」と心をコントロールされている状態です。


■園長の言いなりで動く、思考停止した副園長

園絵:一方で、副園長はカリスマ化した園長に服従していました。


権力を持った人に対して服従する人は、相手を尊敬しているか、自分よりも能力が高いと認知しています。


劣悪な環境の下で、反発する思考が停止している可能性が考えられます。


副園長は、思考停止することで園長の言いなりになって非人道な行動をやってのけていたのか。

もしそうなら、彼女はすべての責任は園長にあると思い込んでいた可能性は否定しきれない。

罪悪感も反省もないのであれば、ほかの保育園でも似た悪行を重ねている危険性は充分に考えられる。

清野氏はとくに副園長に燃えたぎる怒りをあらわにしており、副園長の心理を見抜いていたのかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵


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